二つの「トトノエル」
うまくいかないのは「力」が足りていないこともあるかもしれないが、
「力」出し切れていないことの方が多いのではないか。
「力」を出し切るのに「心の状態」が大きな影響を与えている。
だから、「心の状態」を「トトノエル」ことが必要だ。
そんなことを以前の記事で書きました。
「トトノエル」は「整える」「調える」です。
「整える」は
・きちんとする
・乱れた所を直す
・手落ちのないようにする
という意味で使われています。
「整理整頓」などで使われますよね。
「整える」は
「要らないものを処分して、要るものをわかるようにすること」
と私は考えています。
もう一つの「調える」は
・準備する
・まとめる
という意味で用いられます。
こちらは、まさに「準備する」ですね。
何かを始めようとする時、通常は新しく始めることについてだけ意識が向かいがちです。でも、大事なことは
「新しく始める」ためには「何かをやめる」
ということです。
何かを準備する前に、何かを処分するのです。
要らないものを処分して(整えて)、最適な状態にする(調える)。
私たちは実は暇ではないんです。
毎日、びっしりスケジュールが埋められているんです。
そうそう、毎日仕事に追われてるよ
いやあ、自分はそんなに忙しくもないな
まあ勤務中は余裕がないけど、仕事が終われば多少は時間の余裕があるよ
色々な感じ方をされているかもしれませんね。
私が言っているのは、仕事のような「やるべきこと」で忙しいかどうかではないんです。
誰でも、どんな仕事をされていようと、極端に言えば仕事に就いていないとしても、私たちはみんな忙しくて余裕がないんです。
自分が特別に意識して行なっていること以外は、全て毎日の習慣的な行動で埋め尽くされているのです。
そう、今までに身につけている習慣で私たちのスケジュールは満杯なんです。
そんな状況に無理やり新しいことを詰め込んでも、きついだけです。
ぎゅうぎゅう詰めで息もできないような状況になってしまいます。
そんな状況で「頑張って」続けようとしても無理が来るのは当然です。
だから、まずは「整える」。
要らないものを捨てることが大事になります。
「心の状態」を「整える」とは、
するべきことをする時に、不必要な感情を手放す
ことです。
そのためには、まず自分の感情に「気づく」必要があります。
私もそうでしたが、概して私たちは自分の感情に対して注意を払っていません。
自分が今どんな気持ちや感情でいるかをほとんど気にしていません。
何かのきっかけでイライラしたりしても、その感情をそのままに物事を始めたりします。
すると、いつもなら出来ることができなかったり、いつもはしない失敗をしたりします。
「心の状態」が自分の活動に影響を与えていることは薄々感じてはいるものの、それについてはどう扱うかを知らないので、ただ「やること」をちゃんとやろうと思うだけです。
「心の状態」と「活動」の関係は、改めて別の機会にきちんと書きますが、とにかく心が乱れたようなまま何か活動をしてもいい結果は得られません。
「心」を大事にしてください。
そのために、まず「自分の感情・気持ち」にいつでも気づくようにしてください。
これは、難しくありません。
「今どんな気持ち?」
自分にそう問いかけるだけでいいです。
特に何かを始めるとき、まずはその時自分がどんな感じ方をしているかを確認してください。
その時の自分の感情・気持ちに気づくだけで、もし乱れた状態だとしたら、それは少し良くなります。
いつでも自分の気持ち感情に気づけるようになること、、、これは自分の心を大事に扱うことの第1歩です。
「今、どんな気持ち?」
では、また。