「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

「できる!」という自信と「できている」という自信

最近、ある会話を聞いていてふと思いました。

 

一方の人がもう一方の人に何かを教えています。

 

詳しいことはわかりませんが、

何か「(現状で)出来ていないこと」を「(これから)できる」ように

教える側は一生懸命教えてようとしています。

 

当然ですよね。

一方、教えられている側は、、、

 

自分の「(既に)出来ていること」を一生懸命説明しています。

 

当然ながら、話がかみ合いません。

 

教える側は出来ていないことを出来るようにしてあげようと

一生懸命に伝えようとしているのがわかります。

 

一方の教えてもらっている方は、

自分が出来ていることを一生懸命にわかってもらおうとしています。

 

だから、噛み合いません。

 

こんな風になってくると、大抵は教える側が

イラだち、呆れて、もういいや!

なんて、感じになります。

 

教えてもらっている方は、

やっぱり難しいから自分はここまでしかできないし、しょうがない

と諦めてしまったりします。

 

 

こんな状況をどのように捉えるかというと、多くの場合

 

「教わる方の意識や態度が悪い」

 

と思いがちです。

以前の私もそうとしか思えなかったです。

 

もっと出来るようになりたくないのか!!

出来た方がいいに決まっているのに、全然意欲がないよな!

意識が低すぎんるんだ!

 

こんな風にしか思えませんでした。

 

いや、今でもそんな風に感じることが正直多いです。

 

でも、その反面、今は違う感じ方もします。

 

それは、

 

この人にはそういう反応しか出来ない何かがあるのかもしれない、、、

 

ということです。

 

新しいことに取り組むのには、実は、「勇気」が必要です。

この「勇気」の源の一つは「自信」です。

 

自分でも「やればできる」という自信、

これがないと新しいことには中々踏み出せません。

 

「自信」を持て!

なんて人を鼓舞するときに使われる「自信」は

多くの場合、こちらの「自信」、つまり「できるという自信」です。

 

さて、では、誰でもこんな自信を簡単に持てるかというと、、、

簡単ではない、と思う方も多いのではないでしょうか。

 

実は、何もないところに「自信」は中々生まれません。

過去に「できた」という経験が、

これからの「できる」という自信につながることは

説明するまでもなくお分かりいただけると思います。

 

でも、たとえそんな過去に「できた」という経験があったとしても

中々「自信」を持てない人も多くいるようです。

 

そうした方々の共通点は、

「今の自分に自信が持てない」

ということが挙げられます。

 

これは言い方を変えると、

「(今でも)できている(ことがある)」という自信が圧倒的に欠けている

ということです。

 

「(今でも)できている(ことがある)」という自信の上にしか、

「(これから新しいことも)できる(ようになる)」という自信は乗っかってきません。

 

今現在を否定的に捉えている人が、

将来・未来に対して肯定的な捉え方ができないのは当然です。

 

まずは、今の自分を認められる何かが欲しいです。

それを他人からの評価に求めます。

 

だから、本人は明確に意識しているわけでもないのに

「(今から)できるようになること」より

「今できていること」を認めてもらうこと

の方が重要になってしまいます。

 

この状況、第三者的な立場で見ていると

「できる」ことより「できている」で満足している

ように見えてしまいます。

 

でも、これはその人が何か劣っているということでしょうか?

 

私にはそうは思えません。

たまたま、今までの経験によってそのような思考や言動の癖、

つまり「習慣」が身についてしまっただけで、

その人自身が本来持っている可能性は何も欠けていないのだと思っています。

 

その「習慣」自体も決してダメなものではなく、

今まではそれでよかったこともあるはずなんです。

 

でも、状況が変わったらそれはもう適した反応ではなくなっているかもしれません。

もしそうなら、その無意識に習慣化してしまった行動を見つめ直し、

本当に今必要なものかを一緒に考えてあげることが大事かもしれません。

 

表面的な言動にただ反応して相手を評価する前に

そのことを忘れずに人には接していこう、

と気がつく度に、自戒しています。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

 

では、また。