「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

経験の伴わない知識は害になる

私は研修やコンサルティングや個人面談などで多くの方と関わります。

 

基本的に私は講師という立場であり、

一般的には何かを「教える」ことを求められる立場ですが、

私自身は、関わる方が「行動する」ための支援をしているつもりです。

 

よく受講者の方から

 

「自分の部署にこういう人がいるんだが、どう対応したらいいだろう?」

「こんな風にした方がいいのか、あんな風にした方がいいか、、、悩んでいます」

 

とう質問や相談をされることがあります。

 

そんな時に必ず私は質問します。

 

「ご自分ではどう思われるんですか?」

 

「自分ではこうしたらいいと思うんですが、、、」

 

「今までにそうされたことはあるのですか?」

 

「いや、ないんです。だから悩んでいるのですが、、、」

 

「では、まずやってみましょう!」

 

多くの場合、こんな展開になります。

 

はっきり言います。

 

やる前から考え過ぎです。

 

私たちは小さい時から色々な「知識」を学ばされてきています。

 

それが不要だというつもりはありませんが、

「知っていること」がまず大事だと思い込んでいないでしょうか?

 

いわゆる「頭でっかち」になっていないでしょうか。

 

学校の授業では、

 

初めに、知らないことを教えてもらい

その後で、テストを受けます。

 

ほとんどこの順番ですね。

 

最初に、答えを教えてもらい、それを覚えているかが試されます。

 

そのようなことを長い間続けてきます。

 

だから、多くの方がまずは

 

「何かを覚える」ことが大事だ

 

と無意識に思い込んでいるように思います。

 

そして、テストでは間違えたらそれで終わりです。

間違えたものをその場で直して、正解にしてもらうなんてことはできません。

 

だから、

 

「間違えてはいけない」

 

とも無意識に思い込んでいます。

 

こうなると、「正解」が手に入るまで「行動」しなくなります。

 

「行動する」前に、色々と「知ろう」とします。

 

「こうしたら、どうなる?」

「どういうやり方が一番いい?」

「こんな風になったとしたら、どうしたらいいだろう?」

 

そんな風に考えていることが多くないでしょうか。

 

学校の勉強のように、すでに答えがあるものならこれもありでしょう。

 

でも、今更いうまでもなく、現実でそんなに明快に答えがあることなんて少ないです。

 

やってみないとわからないことも沢山あります。

 

特に「人」に関することなどは、一人一人の「人」は違いますから

一概に全ての人に通用するなんてものはないと言えます。

 

だから、大事なことは、

 

自分で「やってみる」

 

ことなんです。

 

そして、その「結果」に応じて、次の「行動」を決めていけばいいだけです。

 

間違えたとしても、その結果からどうしたらいいか学べばそれが実力になります。

 

「経験から学ぶ」

 

これによってしか、私たちの成長はもたらされません。

 

経験を伴わない知識は、単なる「仮説」でしかありません。

仮説の上に成り立った思考はどこまで言っても仮説でしかありません。

 

知っていることを実際に行動に移す、つまり「経験する」ことで、

初めて「仮説」が検証されて本当の「知見」になり、身につきます。

 

検証されていない「仮説」ばかりで頭の中がいっぱいになっていませんか。

「知識」が「行動」の邪魔をしていませんか。

 

私たちに臨む「結果」をもたらすものは、私たちの「行動」しかありえません。

 

行動の邪魔をするものを可能な限り少なくすることで、行動はやりやすくなります。

 

自分で自分の行動を妨げないようにしたいものです。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

 

では、また。