「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

人を動かす技術

今日のタイトルは、実は本の題名です。紹介するのは

 

「ひとを動かす技術」(ボブ・バーグ、ジョン・デイビッド・マン)

 

副題は

「ひとりの部下も500人の反対者も自分から動いてくれる」

となっています。

 

ある企業グループのM&A部門のマネージャーが

買収を提案している企業の500名の反対者(全社員)から

YESを引き出さなければいけない状況に追い込まれます。

 

そんなマネージャーが主人公の物語になっています。

 

この主人公がふとしたことで謎の年老いた女性と出会います。

彼女の示唆に富む言葉や買収先企業の幹部達との話し合いを通して、

このマネージャーが気づき実践していったことが語られています。

 

題名に「技術」とありますので、

 

「こうすれば、こうなる」

 

といったような簡単にひとを動かすための「やり方」が書かれている

 

と思って読むと、肩透かしにあいます。

 

 

原題は

 

IT'S NOT ABOUT YOU

 

副題は

 

A Little Story about

What Matters Most in Business

 

となっています。

 

君たちのことじゃないんだよ。

商売で一番大事なことについてのちょっとしたお話。

 

こんな感じでしょうか。

 

自分が関わる人々に対して「影響力」を発揮する上で大事なことが何か?

 

ということがテーマになっています。

 

そういう点ではでは「リーダーシップ」について書かれている本と言えます。

 

リーダーシップというと、例えば、

 

「率先垂範」

「先頭に立ってぐいぐい引っ張っていく」

「有無を言わせないパワーで皆を率いていく」

 

こんなイメージがあるかもしれません。

 

しかし、この本に書かれていることはそれとは少し違います。

 

以下に、この本に書かれていた文章をいくつか紹介します。

 

ここより引用↓

 

「押す力」はたかが知れている。

影響力は「引く力」でできている。

 

他人や売り上げはコントロールできない。

自由に管理できるのは「自分のあり方」だけ。

 

人は「能力」にはついてこない。

「経験」と「人格」についてくる。

 

リーダーシップとは単なる「管理」ではない。

「誠意」に接して初めて人は耳を傾ける。

 

人を動かすとは、言いくるめることではない。

相手に「自分の問題」を真剣に考えさせること。

 

人を支えることがリーダーの役割。

自分を第一に考えた瞬間、リーダーシップはなくなる。

 

↑ここまで。

 

いかがでしょうか?

 

この本を読んで、色々と私は考えさせられました。

 

例えば、

 

人を支えることがリーダーの役割。

自分を第一に考えた瞬間、リーダーシップはなくなる。

 

なんて言葉。

 

リーダーが注目されるのは、実は「危機的状況」の時だったりします。

 

「危機的状況」の時には、

皆を最善に導くために「強いリーダーシップ」を発揮する

「強いリーダー」が求められ、そのようなリーダーが結果を出します。

 

ところが、危機的状況を脱した後も同じようなリーダーが居続けることが

必ずしも組織にとってプラスにならないことがよく起きます。

 

強いリーダーとしての成功体験があるが故に、はまってしまう落とし穴

 

そんなものがあるように私には思えます。

 

それに陥らないためにも

 

「人を支えることがリーダーの役割である」ということを

 

常に忘れずにいられるか、が大事なことだと感じています。

 

ある意味、リーダーにとって書くことのできないのが

 

「謙虚さ」「謙虚であること」

 

ではないでしょうか。

 

こんなことを考えたりしました。

 

その他にも様々な言葉が私には響いてきました。

どのような文脈でどのような言葉が出てきたのか、

是非ご自身でお読みになって確かめて欲しいです。

 

会社経営や管理職、人に指導する立場にある人だけでなく

人と関わることのあるすべての方、

つまり、どんな方でも、一度はお読みいただきたい本です。

 

「ひとを動かす技術」(ボブ・バーグ、ジョン・デイビッド・マン) 

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。