○か×のどちらかだけではない
研修などでお伝えしている時に感じることです。
今までのやり方と違うことや違う考え方などをお伝えすると、
「今までのやり方や考え方はダメなんだ!」
とか
「今までのやり方や考え方はダメなのか?!」
といった反応をする方が少なからずいます。
「今までのものはダメですよ」
と私は一言も言っていないのに
そのように受け取られることが多いです。
私はほとんどの場合、
「今までのものがダメ!」
ということは言いませんし、全くそう思ってもいません。
こういうやり方や考え方もありますよ、
と伝えているだけなのに
冒頭に書いたような反応を示す方が少なからずいらっしゃいます。
その度に私は、、、
「◯か×かにとらわれているな」
と感じます。
思考が二者択一なんですね。
良いか悪いかしかない。
本来◯と×が表すのは
「◯と×は違うものだよ」
ということだと思います。
◯が良くて、×がダメということではないのですが
小さい時から「正解が◯、間違いが×」という表し方に慣らされてきたので、
◯が良くて、×はダメだと私たちは思いこんでいます。
相手が◯だと、
相手と違う自分は必然的に×=ダメ
ということになってしまいます。
自分がダメだと言われるのは、
少なからず誰でも抵抗を感じると思います。
これが意識せずに反応として出てきているのが、
冒頭に書いたような反応かなと思っています。
世の中には実際には◯と×だけでなく△もあれば□もあります。
その全てがそれぞれで正しいこともあり得ます。
「あれがいい」ということは、必ずしも
「あれと違うこれはダメ」ということではありません。
「どちらもあり!」かもしれません。
「正しい」か「間違っている」かの二者択一で考えているより
「いろいろあるよな」
と受け取った方が楽な気がします。
「間違っている」のではなく、ただ「違っている」だけ。
事実はそんなことなのかもしれません。
今日もここまでお読みいただきありがとうございます。
では、また。