今がベストだと思っているので、、、
3年以上前の話です。
何気なくつけたTVから聞こえてきた言葉です。
その番組はNHKで放映されていました。
「めざせ!2020年のパラリンピアン」 「鳥海連志×香西宏昭」
高校2年生の鳥海連志選手。来年開かれるリオ大会の最終予選に最年少選手として招集された期待の逸材だ。両手と両足に障害のある鳥海。幼い頃から培った持ち前の負けん気の強さで、工夫を重ね、今では世界レベルのスピードを誇る。苦手のシュートを克服するため、日本代表のエース香西宏昭選手に教えを受ける。パラリンピアンである香西は鳥海にどのような指導を行うのか。その先に鳥海は何を発見するのか?
(NHKのHPより)
この鳥海選手は生まれた時から障害があり、
子供の頃に両足の膝から下を切断し普段は義足での生活です。
また、手にも障害があり普通の人の手のようにボールをつかんだりすることはできません。
そんな鳥海選手がインタビューの中で語った言葉です。
「生まれてからずっとこの状態で、
そうでなかったことがないからわかりません」
「いつも今がベストな状態だと思っているので、
羨ましいとか、不便だとか考えたことありません」
正確に覚えているわけではないのですが、こんなようなことを言っていたのです。
おそらくインタビューした方は、
いわゆる健常者と比べたら
明らかに不自由だし不便だろうし、
色々感じていることがあるのでは、、、
という思いがあったのではないかと思います。
実際、自分も同じようなことを思います。
でも、鳥海選手は全然そんなこと考えてなかったんです。
全く考えたことがないんだそうです!!
正直この言葉に私はシビれました!!
私たちは、無意識のうちに比べることをしています。
他人と比べて、自分がどうなのか、ということが気になっています。
そして、優越感に浸ったり、劣等感に苦しめられたり、、、
比べることで、自分の心を乱します。
鳥海選手はそんなことを全然していないのです。
自分という軸をしっかり持っている、と感じました。
もし比べるものがあるとすると、それは常に「自分自身」なんだと感じました。
いろいろなことが上手くできるようになりたい。
そのことだけに意識を向けて、
昨日の自分、いや、ちょっと前の自分と比べて成長するための行動をしている
そんな風に私には感じられました。
外部のものと比べるのではなく、自分自身に向き合うことを選択している。
自分の心を調え、活動の質をあげるためには必要な思考だと思います。
他人と比べることをやめて、ただ今の自分の力を発揮しようとだけ考える。
こんな風に無意識に考えられる自分になりたい、そう感じました。
今日もここまでお読みいただきありがとうございます。
では、また。