「競争」について
【「競争」について】
生存競争などという言葉があるように
「競争」ということが当たり前のように言われます。
競争こそが自然の摂理であるように思えます。
しかし、本当に自然界は競争原理で動いているのだろうか。
「競争」という意識で自然界を見ると、
いかにも動物も植物も生き残るために競争しているように見えます。
でも、当事者である動物や植物は競争していると思っているんだろうか。
動物や植物は人間と同じように、
周囲と競争している感覚をもっているんだろうか。
「相手に勝つ=相手を負かそう」とは考えていないように私には思えます。
「今の環境の中で、自分の力を余すところなくすべて出し切りたい」
としか思っていないのではないだろうか。
「自分の力を出し切る」ことと
「相手に勝つ=相手を負かす」こととは違います。
自然に起きている現象を、
「競争」というフレームで、
人間が勝手に解釈しているだけのようにも思えます。
「競争」という考え方でいる限り、
常に「勝ちor負け」の考え方から離れられません。
「競争」という考え方で物事を捉える限り、
「勝ち」にしか意義が見つけにくくなる気がします。
「勝ち」にこだわる「あり方」は、
どうしても「相手を負かす」に繋がりやすいと思います。
「相手」は自分の「勝ち」を邪魔する「敵」でしかなくなります。
「勝ち」にこだわると
「相手の力を出させない」ことに意識が向いて、
「自分の力を出し切る」ことが疎かになってしまう気がします。
「自分の力を出し切る」ことにこだわると、
相手は「敵」ではなく、
自分の最高の力を引き出すための欠かせない存在になってきます。
相手のレベルが高ければ高いほど、
自分も高みを目指すことになります。
相手もレベルが高くなってくれなければ、困ります。
双方ともに高め合っていける関係性が築けます。
「競争」というフレームを意図的に外してみることにより、
周囲の方達との関係性や自分の活動の質が変わってきた気がします。
周囲と敵対する「競争」ではなく、
周囲と共鳴しあったりお互いを高め合い進んでいく。
そんな自分でありたいな、と思います。
今日もここまでお読みいただきありがとうございます。
では、また。