「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

身体から学ぶ

【身体から学ぶ】

 

もう5年以上前の話ですが、

ある武術の講習会に参加した時のことです。

 

そこで導師の先生が言われたことが

 

「動ける、動きやすい、動きたい」身体を感じられた時、

 そのままに動くと実に自然に身体が動いていく」

 

例えば、

 

相手に手を掴まれて、抑えられているような状況でも、

 

相手に意識が向いていたり、

掴まれていることに意識が向いているのでなく、

自分の意識は自分の身体に向いていて、

身体が「動きたい」という声に従って動くと

邪魔など何もないかのように動いていける

 

ということが起こります。

 

自分で再現するのはなかなかできないのですが、

導師の指導を受けながら動いた時

確かにそんな感覚がありました。

 

「上手くいった時の特徴は2つあります」

 

導師の先生がお話されました。

 

「一つは、、、」

 

「自然に感じる、という事です」

 

確かに、、、何か無理に動いている感じではなく

ただ、動いているだけで特別なことは何も感じませんでした。

 

そして

 

「もう一つは、、、」

 

「よくわからない」

 

え?

 

「どうやったか(動いたか)よくわからない、ということです」

 

これも、確かにそうでした!

 

どう動いたのか、確かにわからない。

 

どのような状態になっているかを考えて

相手の動きを予測して動くのとは全く違いました。

 

意識を自分の身体に向けて、、、

 

(これは瞑想などで「今、ここ」と感じられる瞬間と似ている)

 

ただ身体が動きたいように動いただけだったから、

 

どう動こう、とか、力を入れよう(抜こう)など

 

何も考えていなかった。

 

導師の説明によれば

 

「思惟・思考」

「心情・感情」

「直感、本能」

 

これら3つがバランスがとれている事が重要。

 

「思考」「気持ち」「感覚」とも言えそうです。

 

身体の部位で言えば、

 

「頭部」

「胸部」

「下腹部」

 

に相当するそうです。

 

現代人(こんな言い方も変だが、、)は、頭部に偏りすぎているらしい。

 

頭で状況を分析して、

対策をたてて、

どのように動くか、

力をいつ入れるか、、、など

 

身体に指示を送っている間は、全然上手く動けなかった。

 

これは、組織の経営にも通じそうです。

 

本部や本社で全て指示を出す。

部下に対して事細かに指示や指令を出して

 

”動かそう“

 

とする。

 

上手くいかないと、

 

更に本社機能が強化されたり、

より一層決め事が増えたり、

ルールや契約で縛り、

今まで以上に指示や指令が増えてくる。

 

すると、益々、組織は機能しなくなっていく。

 

「あそこまで行こう、と決めて歩いているとき、

 まずは右足出して、左足出して、手はこうで、、、

 とかいちいち考えないでしょ」

 

導師の言葉が妙に腹に落ちました。

 

目標や目的を定めたら、後は任す。

 

その方が自然で、一番気持ちよく動ける。

 

頭が偉く、手足が低いわけではない。

 

それぞれに与えられた役割があり、

その役割をしっかりこなすことが自然な姿です。

 

組織にとっての自然な姿を考えていこう。

 

今の自分につながる経験の一つでした。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

 

では、また。