「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

「自己正当化」の罠

【「自己正当化」の罠】

 

私達は、常に色々なことを評価し判断を下しています。

それも、ほとんど無意識のうちにそれを行なっています

 

評価をするためには、何らかの「基準」が必要です。

皆、何らかの「基準」を使って評価しています。

つまり、誰もが自分の「ものさし」を持っているということです。

 

さて、その「基準」を使っているということは

基本的にその基準が「正しいもの」だと信じているからです。

自分の「ものさし」が正確な「ものさし」だと思っています。

 

確かに正確な「ものさし」かもしれません。

 

しかし、この「ものさし」は一人一人違っている場合が多いです。

 

正しい「ものさし」だったとしても、

 

メートルのもの、インチのもの、尺のもの、、、など

 

単位が違っているかもしれません。

 

それぞれにとってはそれは正しいです。

 

10cmのものをcmが単位のものさしで測れば「10」です。

しかし「インチ」が単位のもので測れば当然「10」ではないです。

 

だからと言って、どちらかが間違っているかというと

必ずしも間違っているわけではありません。

 

どちらも正しいとも言えます。

 

自分の基準で考えたら「正しい」と思えるものも

基準が違えば必ずしも「正しくない」かもしれません。

 

自分の基準では「間違い」と思えても

別の基準では「正しい」こともあるかもしれません。

 

本物の「ものさし」のようなものなら、

明らかに単位が違っていることは分かります。

 

しかし、目に見えない「価値観」のようなものだと、

私達はこのことに気づきません。

 

そして、自分の基準(価値観)が正しいと無意識のうちに思い混んでいます。

 

「自己正当化」です。

 

「自己正当化」している状態では、

自分と意見や考えが合わない人を

 

「絶対に間違っている」

「あいつはおかしい」

 

なんて言ったりします。

 

「間違っている」と面と向かって言わなくても、

心の中ではそう思ったりします。

 

こうして、相手に対して嫌な感情を抱いたり、

場合によっては衝突したりします。

 

この時、起きていることは

 

「自分は正しい」と思いこみ

「絶対に相手が間違っている」と決めつけている

 

ということです。

 

「自己正当化」しているのです。

 

その結果起きることは、周囲との関係を悪化させることです。

 

もうお気づきのように、

本当は「正しい」とか「間違っている」ではなく、

ただ、「違っている」だけなのです。

 

このことに気がつくと、

今までとは見方や捉え方が違ってきます。

 

見方や捉え方が違えば、判断の仕方も変わってきます。

 

今まで相手に問題があると思い込んでいたけれど、

自分にも問題があるかもしれないことに気づけます。

 

何か他人とうまくいかない時、問題は相手にあるのではなく、

 

ただ、正当化している自分に気がつかなかっただけ、なのかもしれません。

 

「自己正当化の罠」に陥らないようにするために、

自分が正しいと思った時こそ、

敢えて、別の見方をできるようにしていきたいです。

 

自分の「ものさし」だけでなく、

時には他人の「ものさし」を使ってみることも大事なことかもしれません。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

 

では、また。