「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

「今がベスト」、「正解」ではなく「最適解」

【「今がベスト」、「正解」ではなく「最適解」】

 

今日は娘の自主練に付き合ってきました。

公共の体育館の個人利用でシュート練習をしてきました。

 

球拾いをしながら、以前に投稿した記事のことを思い出しました。

 

それはあるテレビ番組をたまたま見たことをきっかけに書いたものです。

 

「めざせ!2020年のパラリンピアン」 「鳥海連志×香西宏昭」

高校2年生の鳥海連志選手。来年開かれるリオ大会の最終予選に最年少選手として招集された期待の逸材だ。両手と両足に障害のある鳥海。幼い頃から培った持ち前の負けん気の強さで、工夫を重ね、今では世界レベルのスピードを誇る。苦手のシュートを克服するため、日本代表のエース香西宏昭選手に教えを受ける。パラリンピアンである香西は鳥海にどのような指導を行うのか。その先に鳥海は何を発見するのか?

NHKのHPより)

 

この鳥海選手は生まれた時から障害があり、

子供の頃に両足の膝から下を切断し普段は義足での生活です。

また、手にも障害があり普通の人の手のようにボールをつかんだりすることはできません。

 

そんな鳥海選手がインタビューの中で語った言葉が心に響きました。

 

「生まれてからずっとこの状態で、

 そうでなかったことがないからわかりません」

 

「いつも今がベストな状態だと思っているので、

 羨ましいとか、不便だとか考えたことありません」

 

正確に覚えているわけではないのですが、

こんなようなことを言っていたのです。

 

この「今がベストだと思っているので、、」が

 

ズドン!

 

と心に突き刺さりました

 

おそらくインタビューした方は、

 

いわゆる健常者と比べたら

明らかに不自由だし不便だろうし、

色々感じていることがあるのでは、、、

 

という思いがあったのではないかと思います。

 

実際、自分も同じようなことを思います。

 

でも、鳥海選手は全然そんなこと考えてなかったんです。

 

全く考えたことがないんだそうです!!

 

正直この言葉に私はシビれました!!

 

私たちは、無意識のうちに比べることをしています。

 

他人と比べて、自分がどうなのか、ということが気になっています。

 

そして、優越感に浸ったり、劣等感に苦しめられたり、、、

 

比べることで、自分の心を乱します。

 

鳥海選手はそんなことを全然していないのです。

 

自分という軸をしっかり持っている、と感じました。

 

もし比べるものがあるとすると、

それは常に「自分自身」なんだと感じました。

 

いろいろなことが上手くできるようになりたい。

 

そのことだけに意識を向けて、

昨日の自分、いや、ちょっと前の自分と比べて

成長するための行動をしている

 

そんな風に私には感じられました。

 

外部のものと比べるのではなく、

自分自身に向き合うことを選択している。

 

この時の先輩である香西選手の対応も心に残っています。

 

シュート練習を続ける鳥海選手に何も教えないのです。

アドバイスなど全くしません。

 

ただ黙々とボールを拾い、渡し続けるだけです。

 

話をする時も、

 

「今の打ち方は自分ではどんな感じだった?」

 

というような問いかけしかしていません。

 

香西選手が言いました。

これも正確に覚えているわけではありませんが、こんな内容でした。

 

「一口に障害者と言っても、一人一人が抱えている障害は違うもの」

「だから、自分には合うやり方でも相手に会うとは限らない」

「自分の感覚を頼りに自分で自分にあったシュートフォームを見つけるしかない」

 

これは障害を抱えている方だけでなく、

本来、私たち一人一人に同じことが言えます。

 

たまたま、同じように見えているから、

自分が成功した方法が当てはまるはずだと思い

相手にもそれを教えようとします。

 

教える、というより、強要するに近いこともあります。

 

でも、一人一人、本当は皆違った個人です。

その人にとっての「ベスト」は自分の「ベスト」とは違うこともあるはずです。

 

ただ一つの「正解」があるのでなく

それぞれにとっての「最適解」があるだけです。

 

「人」の成長を望むなら、

(もちろんこの「人」は「自分自身」も含まれます)

このことを忘れずにいる必要がある

 

そんな風に私は考えています。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。