「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

習慣を変えるために~依存症回復からのヒント

【習慣を変えるために~依存症回復からのヒント】

 

ベトナム戦争の頃の話です。

 

ベトナム戦争に従軍した米国の下士官兵の19%

ヘロインの常習者になっていました。

 

ヘロインは常習性の強い薬物と言われています。

 

ヘロインの薬物依存から回復しても、

95%が再び手を染めてしまうそうです。

 

そんなヘロイン中毒になった米兵達ですが

帰国前に依存症から回復してから帰還した兵士たちが

再び薬物に手を染める割合はたったの5%しかなかったそうです。

 

今までの常識からすると、真逆の結果になっています。

 

いったいその理由はなんだったのか?

 

実は、非常に単純なことでした。

 

それは、

 

「環境が変わった」

 

ということです。

 

兵士たちが薬物依存になったベトナムでの環境と

全く違う環境の母国に戻ったことがほとんどの人が再発しなかった要因です。

 

これは、多くの人が薬物依存を再発させてしまう理由でもあります。

 

薬物依存から回復しても、

元の環境に戻ってしまうことで

結局95%もの人が再発させてしまうのです。

 

元の環境に戻るということは、

自分がそうした薬物依存になった多くのきっかけがある生活に戻るということです。

 

そうした多くのきっかけ(誘惑)に頑張って抵抗しないといけません。

 

意思の力で抵抗し続けても、この戦いはあまり勝ち目がありません。

 

実は、依存症になるのは本人の性格などの問題が要因ではありません。

弱いから依存症になるのではないです。

倫理観が欠如しているからでもないのです。

 

そうなりやすい「環境」にいたということが大きな要因です。

 

ここまでの話は

 

「僕らはそれに抵抗できない」(アダム・オルター、ダイヤモンド社

 

を参照しています。

 

さて、依存症というものは習慣と似ています。

 

良い習慣を身につけるという観点でも

悪い習慣を断ち切るという観点でも

 

「環境」

 

の影響は大きいです。

 

このことは悪い習慣を良い習慣に変えていこうとする時に

「個人の努力」に依存しすぎることはリスクがあるということです。

 

「環境」というのは物理的なものだけではありません。

その場を構成している「人」の関係性も大きな要素です。

 

良い習慣が当たり前のように根付く「環境」になっているか。

お互いの「関係性」は望ましいものになっているのか。

 

この観点を無視して、個人の努力に依存するだけでは

結果的に、新しい変化は起こせないかもしれません。

 

良い「環境」、良好な「関係性」を築くという観点なしに

変化に対応し、成長を続けていくことは難しいように思えます。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。