基準があっていない!?
「すぐ用意するね」
ソファに座っている私に向かって妻が言います。
ちょっと遅めに起きてきた私に朝食の用意をしてくれるようです。
しかし、そのまま妻は洗濯物を干しに行きました。
「・・・」
しばらくたって洗濯物を干し終わってから、
妻はようやく台所に向かって行きました。
すぐにでも食べられる気になっていた私は何と無くスッキリしません。
ここで私が何か文句でも言おうものなら、おそらく喧嘩になります。
お互い嫌な気分になってしまいます。
大した話ではないですが、こんなことで衝突してしまいます。
何でこうなるのか?
「すぐ用意する」の捉え方が違っていたからです。
私は「(今)すぐ用意するね」と受け取りました。
妻は「(洗濯物を干し終わり次第)すぐ用意するね」というつもりでした。
どちらかが正しくてどちらかが間違っていたのでしょうか?
そんなことはないですね。
お互いがお互いの基準から考えたら、何も間違っていません。
こうしてお互い正しいことをしていても、衝突してしまうことがあります。
些細なことですが、このような最初のズレを修正しておかないと
後々大きなズレになり修復不可能になってしまうかもしれません。
それぞれの人の言動は、それぞれの人の選択によるものです。
その選択は常に何らかの「基準」に基づいています。
ところがこの「基準」はほとんどの場合、無意識領域にあります。
だから、その「基準」を意識することなく、
当たり前のように自分はその「基準」に基づいた言動をします。
当たり前のように思っているということは、
他人に対してもその「基準」が当たり前だと思ってしまいがちです。
この「基準」が違っていることに気づかないと
お互いに正しいことをしているつもりで、お互いに分かり合えない気になってしまいます。
周囲と分かり合えない気分になっている時、
この「基準」について考えてみると何か解決の糸口が見つかるかもしれません。
今日もここまでお読みいただきありがとうございます。
では、また。