自分はどうなのか?
「なぜ、そうなる!!」
「なぜ、やらないんだ!」
「やればいいだけだろ!」
こんな言葉で厳しく指導している現場に出会うことがあります。
このように言われている相手は、
ただじっと固まっている
ことが多いです。
やればいいだけです。
確かにその通りです。
どうすればいいかは指示している。
何をすればいいかは理解している。
だけど、やっていない。
やったけど出来なかった、ではなく、やっていない。
指導する側としては、正直腹がたつ状況です。
だから、ついつい言葉がきつくなります。
「なぜ、やらない!!」
「さっさとやれ!!」
当然と言えば当然です。
しかし、こんな言葉があります。
この諺には、真実がある。
人に対して正しく賢明な助言をすることはできる。
しかし、自分が正しく賢明に振る舞うことはむずかしい。
- アインシュタイン -
相手に正しいことを伝えることはできます。
しかし、自分は常に正しく行動しているでしょうか?
確かに、今、伝えていることはいつも自分はきちんとしているかもしれません。
しかし、それ以外のことで、自分ができていないことは全くないでしょうか?
よくよく考えてみれば、自分にも一つや二つ
わかっているけど、やっていない
ということありませんか。
どうすればいいかわかっているし、
やったほうが良いことも理解はしている、、、
けれど、なぜかやらずに済ましている
そんなことあるのではないでしょうか。
だとしたら、
「わかっていても、やれない」という事
が、人にはあるものだと思いませんか。
自分ではなかなかやれないことを、
いとも簡単にやってしまう人がいるのと同じように
たまたま、自分には問題なくできることでも
それが何故かできない人がいてもおかしくないはずです。
相手ができない事に対して、
苛立ち、腹を立てて、相手を責める気持ちを持つ
事は一体なんの効果があるのでしょうか。
自分にとっても、相手にとっても恐らく良い効果はありません。
自分も「人」なら、相手も「人」。
自分が不完全であるように、相手も不完全なのが当たり前。
そのことを忘れて
当たり前のことに心を乱しても何も良い事は起こりません。
今日もここまでお読みいただきありがとうございます。
では、また。