相手に何を求めるのか。
【相手に何を求めるのか】
「七つの習慣」の著者であるスティーブン・R・コヴィー博士の言葉です。
「私たちが目標を達成するには二つしか方法はない。
時間を投入して自分で実行するか、
他の人に仕事を任せるかのどちらかである。
自分で時間を投入する場合は能率を考え、
人に任せる場合は効果を考えるべきである」
目標を達成するためには、
「自分でやる」か「他人に任せる」か
のどちらかです。
これは当たり前のことです。
「自分でやる」場合は
「能率」=「効率」
を考える必要があるということですね。
これは主に「時間」に関してのことだと思います。
一方、「他人に任せる」場合には
「能率」ではなく「効果」を考えなければいけない
ということです。
この「効果」とは、何を意味するのでしょう。
「相手が最大限に力を発揮できるようにすること」
だと、私は捉えています。
こうして書くと当たり前なことのようですが、
実際に「他人に任せる」場合に
本当にその事を意識しているでしょうか。
他人に「能率」=「効率」を求めてはいないでしょうか。
他人に対して「効率」を求めることは
結局のところ「自分にとっての効率の良さ」であり
これは「自分の都合」でしかありません。
敢えて言えば、
「他人を自分の道具のように扱っている」
ことと変わらないように思えます。
一番大事なことは、この場合で言えば
「目標を達成する」
ことです。
それを他人に任せた場合、
「任せた相手が結果を出すこと」
が大事なことであり、そのためには
「任せた相手が結果を出せるような支援をすること」
が自分の出来ることです。
だから、相手が力を発揮しやすいように関わることが大事です。
相手に細かい「やり方」や様々な注文をつけ、
相手をこちらの「やり方」に押し込めることは
結局、相手の力の発揮を妨げてしまうことが多々あります。
このことに気づかずに「自分の正しさ」を
相手に押し付けるような言動が
周囲との関係性を歪めていきます。
会社や組織においても、また、家庭においても
このようなことがよく起きています。
そのような状態に気づき、
本来望んでいる方向へしっかりと進んでいけるように
関わる方々の支援をしていくのが私の仕事です。
今日もここまでお読みいただきありがとうございます。
では、また。