「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

相手を「見張る」のか、「見守る」のか

【相手を「見張る」のか、「見守る」のか】

 

明日は研修の仕事です。

ひと月ほど前に研修を実施した後のフォローです。

前回のことを思い返しながら、改めて自分の態度について振り返っています。

 

例えば、研修中に受講者の方々がワークをしている時に、

自分の姿勢はどちらなのだろうか。

 

相手のことを

 

「見張っている」のか、

「見守っている」のか。

 

「見張る」という姿勢は

相手に対する「疑い」を持った姿勢。

 

「見守る」という姿勢は

相手に対する「信頼」を持った姿勢。

 

何かの問題があるかもしれない、と相手に対して感じていると

 

何か問題を起こさないだろうか

その問題が表面化しないだろうか

 

と警戒する気持ちで相手を見てしまう。

 

いち早く悪いところを見つけて、

直してあげないといけない、

 

と思い込んでいる。

 

だから、受講者の方々を「見張っている」。

 

何かの兆候に気づくと、介入してその場を丸くおさめるようにしていた。

 

それが正しいことだと思っていた。

 

しかし、実際にはどうだったのだろう。。。

 

一時的にその場ではそれが良くなったように見えることは多い。

しかし、本当にそれで良いのだろうか?

 

本当に相手は変わったのだろうか?

こちらの目を気にして、

こちらの期待する振る舞いをしているだけではないだろうか。

 

本当に本人が変わるきっかけになったのだろうか。

 

考えてみれば、私しか気がつかないことなんて意外と少ない。

今までに気がついて注意をしてあげた人だっているはずだ。

 

でも、それで変わってないとしたら、、、

 

私が気がついて伝えたからといって、

本当に変わるきっかけになるのだろうか、、、

 

そもそも、自分自身を振り返ってみても、

他人から注意されただけで、

素直に行動を改めたことはあるだろうか?

 

確かに、そうしたこともあったが、

表面的にその場だけ取り繕っていたことも多い。

 

自分が本当に変わった時は

自分で本気で「これはいけない」と思えた場合だった。

 

そうでない時は、

その場だけ合わせたようにしていただけだった。

 

行動を変えていくためには「気づき」が必要だ。

 

「気づき」は人から与えられるものではない。

 

自ら「気づく」しかない。

 

だとしたら、自分に出来ることは、

 

「気づき」を感じやすいように環境を整えること

 

だけだ。

 

周囲の余計なことに邪魔されずに

一人一人が自分の中に生じる「気づき」への感度があがる状態に

少しでも近づけることが、環境を整えるということだ。

 

そのためには、どちらの姿勢の方が相手に良い影響を与えるか。

 

相手が「見張られている」と感じると、相手の中には「疑い」が生じる。

相手が「見守られている」と感じると、相手の中には「信頼」が生じる。

 

「疑い」が生じると、「不安」が生まれる。

「信頼」が生じると、「安心」が生まれる。

 

「不安」は心を乱し、意識の集中を妨げる。

この状態では力を発揮しきれることはない。

 

「見張る」ことは、結局、相手の力を発揮することを妨げてしまう。

 

もし、相手に何の変化も起きないとしたら、、、

 

問題は相手ではなく、自分にある。

 

信じて、任せて、委ねる。

 

そんなことが自然に出来る自分を目指していこう

 

改めてそんなことを考えています。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。