「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

二つの聴き方

【二つの聴き方】

 

人の話を真剣に聴いていたとしても、

自分の意識によって受け取り方に違いがある

ということを以前に書きました。

 

それに通じることでもありますが、

実際の話の聴き方として二つの聴き方があります。

 

それは

 

「向き合って聴く」のか

「寄り添って聴く」のか

 

です。

 

これは、話を聴くときの身体の向きでもありますが、

聴く時の気持ちの持ち方でもあります。

 

身体は向かいあっていたとしても、

気持ちは寄り添いながら聴くことはできます。

 

「向き合って聴く」のは、相手に関心を向けやすいです。

相手のことを思うからこそ、きちんと向き合って聴きます。

 

そして、相手に何とかしてあげようという気持ちになりやすいです。

 

相手が困っていることや、悩んでいることを

何とか解決してあげたい、と思います。

 

これ自体、何の悪いことでもありません。

 

しかし、こうなってしまうと気がつかないうちに、

相手の話を聴いているつもりでも、

だんだん聴かなくなってしまいます。

 

相手の話を聴かずに、考え出します。

 

何とかしてしてあげよう、と思うからこそ

考え出してしまいます。

 

そして、相手の言いたいことを本当に理解するより

自分が解決してあげることを無意識に優先しだします。

 

相手の話を最後まで聞かずに、途中で遮り

自分の言いたいことを話しだします。

 

相手のためにと思ってそうしてしまいます。

 

しかし、こんな時、相手はすんなり受け入れてくれないこともあります。

 

「せっかくあなたのために、真剣に考えて伝えているのに、、、」

「何でこちらの好意を受け入れようとしないんだ、、、」

 

相手のことを思っていたはずなのに、

相手を責める気持ちになってしまいます。

 

自分に悪気はありません。

しかし、相手の話を聴いているうちに、

どこかで「相手」ではなく「自分」に意識が向いてしまいました。

「相手」ではなく「自分」のことを優先してしまいました。

 

大抵、こんな場合、相手との関係はよくなりません。

これは、相手の所為でしょうか、それとも、、、

 

「寄り添って聴く」というのは、

「相手に関心も向けています」が、それ以上に

「相手が関心のあることに意識を向けている」感じです。

 

向かい合って相手を見つめているのではなく、

横に座って、相手が見ている方を一緒に見ながら

相手が話しているのをただ聴いているような感じです。

 

相手の話を聴きながら、

 

何が一番気になっているのかな?

何を本当は求めているのか?

この人の一番大切なものは何だろう?

 

と「相手の関心」が何かを一緒に感じ取ろうとした聴き方です。

 

無理に頑張って自分が解決策を考えて提示しようともしません。

 

一緒に感じ、一緒に考えてあげる。

 

そんな姿勢の聴き方です。

 

場合によっては、

相手が目をそらしているものに向き合えるように

一緒になって向き合ってみます。

 

人は自分の直面した問題に対して、

 

「自分で解決するために行動する力」=「自己解決力」

 

を誰もが持っています。

 

この力は、外から答えを与えられると発揮されません。

 

相手を信じ、この力の発揮を妨げないような関係を作るために

「寄り添って聴く」という聴き方は有効です。

 

相手に対する自分の関わり方が相手の成長に影響を与えます。

周囲の成長が感じられない時、それは自分の関わり方の問題であるかもしれません。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。


では、また。