「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

「聴く」だけで解決する訳

【「聴く」だけで解決する訳】

 

他人から何かを尋ねられた時、

困っている人と関わった時、

悩んでいる人から相談を受けた時

 

こんな場面に遭遇すると、

 

知っていることを教えてあげよう

何とかしてあげたい

解決してあげたい

 

という気持ちになります。

 

相手の問題を解決してあげたくて

何かを伝えます。

 

自分が思う解決策などを伝えます。

 

これはこれで有効な場合も多いです。

 

しかし、こちらが良かれと思って伝えたことが

相手には響かないことがあります。

 

こちらが相手のためを思い、

一生懸命考えて伝えたことを

相手が素直に聞き入れてくれないことがあります。

 

こうなると、何だか腹立たしくなってきます。

 

せっかくアドバイスしているのに全く受け入れようとしない、、、

そちらが頼ってきたから、対応しているのにひどい態度だ、、、

こんな人のために真剣に考えてあげるのは時間の無駄だ、、、

 

こんな風に感じ出してしまうかもしれません。

 

場合によっては、

これがきっかけでお互いに衝突してしまうこともありえます。

 

こうならないために、誰にでもできるとても簡単な方法があります。

 

それは、

 

相手の話を「聴く」こと

 

です。

 

相手が話をしているのを邪魔することなく、

ただただ「聴く」ことです。

 

こちらから何か解決策を出す必要はありません。

 

相手が話したいように、話したいことを

 

ただただ黙って聴いてあげる

 

だけでいいのです。

 

もちろん、相づちやちょっとした問いかけを入れることはありますが

基本はただ「聴く」だけでいいのです。

 

相手が「話す」ことに集中できるように

その場を乱さず、相手を乱さず、

真剣に相手の話を「聴いてあげる」だけです。

 

私自身のことを振り返ると、

このことが少しづつできるようになるに従い

相手の問題を解決に導くことができるようになりました。

 

ただ聴いているだけで解決できる!?

 

不思議な感じがします。

以前は、私も実際にそう感じていました。

 

相手が自分で答えが出せないのだから、

こちらが答えを見つけて伝えてあげないといけない

 

と思い込んでいました。

 

しかし、自分自身がただ話を聴いてもらっているだけなのに

 

自分の問題に対してどうするのがいいかを

自分で気づくことができた

 

という経験を何度かしました。

 

「答えを教えてもらう」のではなく

「自分で気づく」のです。

 

「話を聴く」ということをしてもらえるだけで、

このようなことが起きてくるのです。

 

なぜ、このようなことが起きるのか?

 

それは、おそらく私たちの脳の特性かもしれません。

 

自分だけで黙って考えている時は

例えて言えば、脳の前の方しか使っていません。

 

それを口に出すことで、脳の別の部位が働き出します。

また、口に出した言葉を自分の耳が聞きます。

すると、脳の更に別の部位が働き出します。

 

黙って考えていた時には、

脳の一部だけしか使っていなかったのが

そのことを「話す」ということをするだけで

「脳の全体」を使ってその問題に対応しだします。

 

自分の置かれている状況、

自分が感じていること

自分がどのように判断しようとしているのか

自分の本当の問題は何なのか、、、

 

自分の置かれている状況を、脳が改めて見直し始めます。

 

すると、今まで一面的な見方しかしていなかったことに気づき

今まで気がつかなかったことに「気づく」のです。

 

人は自分の問題を自分で解決する力=「自己解決力」を持っています。

 

この力は誰にでもあります。

 

しかし、これが上手く使えない時があります。

 

それは、他人から邪魔をされる時です。

 

邪魔をするとは

 

相手の集中を乱したりする

 

ことだけではなありません。

 

実は、「答え」を与えてしまうのも、

この「自己解決力」の発揮を妨げてしまいます。

 

ただ話を「聴く」とは、

 

この「自己解決力」が発揮されること

 

をサポートしているのです。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。