「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

ハラスメントの根本にあるもの

【ハラスメントの根本にあるもの】

 

企業の管理職向けの研修や講演で

いわゆる「ハラスメント」を取り上げて欲しい

という要望が多くあります。

 

セクハラやパワハラなどについて

そうした事が起こらないようにしてほしい

という事ですね。

 

私自身は普段そうしたテーマを取り上げることは

ほとんどありませんが、先日はお客様からの要望で

「ハラスメント」について取り上げることになりました。

 

具体的にどのような「行為」が「ハラスメント」にあたるのか

「ハラスメント」にならないためには、どのようにしなければいけないか

など、が一般的にはお伝えすることだと思います。

 

色んな事例を知れば知るほど、もう何も言えなくなってしまう感じです。

 

「ハラスメント」として相手が受け取るかどうか、

表面的には同じような言動であっても人によって違ったりします。

 

ある人には大丈夫だけど、

別の人には「ハラスメント」と受け取られた

 

ということもありますし、

 

あの人が言っても「ハラスメント」と言われないのに

自分が言ったら「ハラスメント」だと言われた

 

なんてこともあります。

 

現象として起きていることを追っかけても、正直キリがないです。

表面的な現象を追うより、根本的な部分に目を向ける必要があります。

 

ハラスメントの問題に限らず、

私が普段関わる「マネジメント」や「部下指導」などでも

表面的な「やり方」よりも、その根本にある「あり方」が重要です。

 

この「あり方」とは、相手との関係性として捉えられます。

 

ハラスメントの問題が生じる根本には、

 

「上下の関係」

 

が潜んでいると私は考えています。

 

「上司」「部下」と「上」と「下」という字が使われているように

組織の中での関係は「上下の関係」になっている事がほとんどです。

 

組織の中だけのことでなく、私たちは多く場面で

「上下の関係」にさらされています。

 

例えば、「親と子」「先生と生徒」「先輩と後輩」「指導者と選手」等々、、

 

この「上下の関係」は

 

上は下より優れている

 

という無意識の前提があります。

 

優れている「上」が、劣っている「下」を教え導く

 

という感じです。

 

この感じ方は自然と次のような形になりやすいです。

 

「上」が「下」を支配し、

「下」は「上」に服従する

 

「上下の関係」とは、

 

「支配と服従

 

ということになりがちです。

 

「上」の立場からすれば、

「下」は自分に従う存在であり

「下」は自分のコントロール下にあるものだ

 

と無意識に思ってしまいます。

 

だから、平気で相手の都合や気持ちを考えず

相手の人格を踏みにじるような事をしてしまいます。

 

どんなに表面的な言動を気をつけていたとしても

根本的な部分でこの考え方が染み付いている限り

結局は何かの問題は生じてきます。

 

また、この「上下の関係」と同じくらいに、

こうしたことの根本に潜んでいる「関係性」の捉え方があります。

 

そのことについては、また明日書くことにします。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。