「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

【申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。】

 

「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」

 

これ、本の題名です。

 

「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」

(著:カレン・フェラン 大和書房)

 

約30年のキャリアをもつ現役のアメリカの

経営コンサルタントの方が書かれた本です。

 

5年ほど前に日本で出版されました。

 

研修講師やコンサルタントとして、

企業のマネジメントに関わる仕事をしている私にとって

大きな影響を与えてくれました。

 

「・・企業経営は科学ではないから「答え」などないし、

 ましてやビジネスの「ソリューション(正解)」など存在しない。

 にもかかわらず経営理論は、多数の方法論や

 あらかじめ用意されたソリューションでできており、

 成功への手順を指示するのだ」

 

「・・メソッドやソリューションは、ビジネス界における

 流行のダイエット法や奇跡のダイエット食品みたいなものだ。

 企業の幹部が魔法のような解決法や「これさえやれば大丈夫」という

 ステップ式アプローチを探し求める限り

 企業経営の健全なアプローチを策定する

 ことはできない・・」

 

「・・もうずいぶん前に気づいたのだが

 人間性に逆らって働くよりも、人間らしく働いた方がずっとラクだ。

 さらに重要なのは、社員が人間らしく働ける会社の方が、

 社員の人間性を奪う会社よりも、成功する確率が高い・・」

 

自分が言いたいことが書いてある本でした。

 

「戦略計画」「最適化プロセス」

「業績管理システム」、、、

正しいと思われている「やり方」の所為で

企業がおかしくなっていく。

 

そんなことが書かれています。

 

ではどうしたらいいか?

 

「戦闘準備において、作戦そのものは役に

 立たないことをつねに思い知らされたが

 作戦を立てる行為こそが重要だ」

 

これは著者の言葉でなくアメリカの第34代

大統領アイゼンハワーの言葉として紹介されています。

 

「戦闘が作戦どおりにいくことはめったにない

 ・・・ビジネスも計画どおりには行かない」

 

「問題は人びとが戦略計画イコール解決策だと信じてきたことにある。

 だが、計画自体にはほとんど価値はない」

 

「計画を立てる過程にこそ価値があるのだ」

 

ただ一つの「正しい」戦略や計画があるのではないのです。

 

しかし、私達は現状の課題を「簡単に」解決出来る「戦略」を求めます。

 

まるでゲームの「裏技」を知ろうとするように、、

 

自分や組織の成長は、

 

「戦略」や「計画」

 

ではなくそれを

 

「考える過程」

 

にこそある。

 

だとすれば、

 

「一部の人間だけで「戦略」や「計画」を考える」のではなく、

 

「組織内の多くの人を参画させる」ことが

 

結局組織の成長に繋がるのではないでしょうか?

 

「大きなチャンスをつかむには・・・・

 出来るだけ多くの従業員を巻き込む

 必要がある」

 

「会社は従業員の集合体なのに、

 その人たちの感情や精神を置き去りにして

 頭だけでどうやって自分が何者であるかを

 知ることが出来るだろうか?」

 

「ほとんどの企業では、数名の限られた

 メンバーだけで戦略を策定する。

 それもたいていはは経営陣だ。

 彼らは顧客や競合他社の現状や

 業界の動向にそれほど詳しくないというのに」

 

「大きなチャンスを見逃さないためには

 従業員も十分な情報を知っておく必要がある」

 

「戦略開発とは・・・十分な情報を得たうえで

 意思決定を行うための基盤を提供すること。

 少数の人間が先頭に立って全てを決定してしまうことではない」

 

著者は「人」の持つ力をしっかりと信じています。

 

どんな人間にも能力があり、環境を整えれば

どんな人でも自分の頭できちんとした判断を下すことが出来る

 

と主張しています。

 

私も全く同感です。

 

明日からの仕事の前に、改めて自分が大事にしたいものを確認しています。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。