「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

人の自主性を呼び起こすもの

昨日、子供たちの練習を見学していました。
自分たちのチームだけでなく、他のチームも交えた合同練習です。

ぜひ、うちのチームのコーチに指導してもらいたい、という要望があり
時々このようなことがあります。
(こういうものをクリニックなんて呼び方もします)

さて、最初はそのよそのチームの子供達は少し怪訝な顔で参加していることが多いです。

普通に自分たちがやっているようにやると、すぐに止められて
色々と指導されるわけです。

言ってみれば、気持ちよく自分たちの思う通りにできずに邪魔されている
と感じているように見えます。

また、始まったよ。
一体、なんなの、、、

こんなことを思っているかわかりませんが、そんな風に見えます。

しかし、そんなことが繰り返されていくうちに、
段々と子供達の顔つきが変わってきます。

今度は何が聞けるんだろう。
次は何を教えてもらえるんだろう。

そんな期待に満ちたような顔に変わっていきます。

その変化が見ていてはっきりとわかります。

実は、一緒に見ていた他の保護者の方とも話したのですが、
見ていた私たちも自分で同じように身体を動かしてみたくなるんです。

今まで色んな指導者の方の指導を見る機会がありましたが、
ここまで感じられるのはあまりありませんでした。

一体、何がその違いを生むのだろうか?

ふとそんなことを考えて、はっきりとわかりました。

この指導者は、常に全てのことにその「目的」を説明していたのです。

どのような状況の時に活かせるスキルかを説明し、
そのためにまずはこれをやっている。

だから、何を一番気にして動かなければいけないか。
ただ、シュートが入るとかそういうことではない、
実に細かいところもその意味をしっかりとわかるように伝えていたのです。

ただ、こうやればいいんだ!ではないのです。

聞いている方としては、

そうか、そういう風にやれば試合の時にこんなことができるようになるのか!!

そんな気分になってきます。

目的を理解し、自然とゴールイメージが皆の中で出来上がっていきます。

そうなると、練習への取り組み方が変わってきます。

目的のない活動を延々とさせられることは、人を苦しめます。
ナチスの拷問や帝政ロシア時代に実際にそのような拷問があったそうです。

ただひたすらバケツの水を一方からもう片方へ移す。
これを延々と続けさせる。

これをやられると、ほとんどの囚人は数日でおかしくなってしまうと言われています。

組織の中で、また、組織に限らず人との関わりの中で活動する時に
どれだけきちんと目的やゴールイメージを伝えているか。
そうしたものを共有することを大事にしているか。

実は、活動の成果の違いはこんなことで生じています。

それをおざなりにしながら、

自発性がない
主体性がない
積極性がない

そんな問題を感じているとしたら、、、

自分たちを振り返り、考え直してみる必要がありそうです。

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。
 
では、また。