「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

「大事なこと」だけを大事にする

以前、ある研修プログラムの開発をしていたときのことです。

 

そのプログラムでは、ある方の方法論を研修で落とし込むことを考えていました。

 

その方は、既に多くの実績もあり、本も何冊も書かれている方です。

 

その方法をご本人以外の講師でも実施できるようなプログラムとして開発をしていました。

  

いただいた原案を元に企業向けの研修として

カリキュラムを細かく設定していく過程で

独特の用語や本来の伝え方では伝わりにくいと感じられるものを

別な言葉や違った伝え方に変えたところがいくつもありました。

 

実績のある方ですし、ご自分の使う言葉にも明確なこだわりがある方でした。

 

そんな方の「言葉」を言い換えていますので 

納得していただくには一筋縄ではいかないかもしれません。

  

そんなことを気にしながら、打ち合わせに望みました。

  

一通り説明をした後に言われたこと、それは、、、

  

「いいじゃないですか!」

  

でした。

 

こちらが拍子抜けする位、あっさりと受け入れてくれました。

 

逆に心配になって、本当に大丈夫なのか、こちらから聞き直しました。

 

そうしたら「もっと変えてもいい」とまで言われます。

 

「あなた方がこの方がいいと思うのなら、それでいい」

「自分が話す場合はこの言葉がいいと思っているけど、

 違う人が話すわけで、その時に別の言葉の方が良いと判断したなら

 それで問題ないです。お任せします」

 

こんなことを言われました。

 

それを聴きながら、

  

この方は本当に大事なことだけ大事にしているな

 

と感じました。

 

この研修プログラム開発の目的は何か?

 

自分たちが儲けること?

このやり方がすごいと広めること?

 

もちろん、そんな思いもあります。

 

でも、それ以上に大事なことは

  

「受講した方がしっかりと理解して、成果を出されること」

 

です。

 

そのためには、伝える講師が自信を持って伝えられるものになっていなければいけません。

他人の言葉ではなく、自分自身の言葉で語ることが必要です。

 

だからこそ、自分が使う言葉とは違ったとしても、

伝えたいことをきちんと理解しているのなら

使う言葉が違っても全く気にしなかったのだと思います。

 

用語の使い方が違おうと、説明が多少違おうと

 

「受講者にわかりやすく伝えられる」

 

ということを一番の判断基準においてくれたのだと思います。

 

私たちは、人と意見の衝突がある時に

 

本来の「目的」を忘れて

自分の主張する「手段」の正しさを認めさせること

 

に意識が向いてしまいがちです。

 

この時の打ち合わせではそれが一切感じられ無かったのです。

 

本来の「目的」=本当に大事なこと、

これだけに焦点を当てた対応をしていただけました。

 

「本当に大事なこと」だけを大事にしていこう

 

そんなことを気づかせてもらった時間でした。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。