「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

「どう勝つか」より「最後に勝つ」

私の娘の恩師が書かれた本を読んでいてこんな1節がありました。

 

・・この敗北から大きな教訓を得ることができた。

もっと「シンプルに」ということである。

最後に1点勝てばいい。

目標を「どう勝つか」というこざかしいことではなく、

「最後に勝つ」に切り替えたのである。

「シンプル」は「虚心坦懐」にも通じるが、

「運」はそこから開かれるのではないだろうか。

(「日本最高峰のバスケ学 桜花流・上達論」 著:井上眞一)

 

昨日書いたことと矛盾するようなことを言いますが、

 

「最後に勝てばいい」

 

わけです。

 

ただ、これは

 

「途中の経過はどうでもいいから、最後に勝てばいい」

 

ということともちょっと違うニュアンスです。

 

表現するのが難しいと感じているのですが、

今の自分なりに言葉に表してみます。

 

「どう勝つか」ということは、例えば

 

「〇〇点差をつけて勝つ」

「相手のエースを抑えて勝つ」

「こうしたプレーをして勝つ」

 

ということです。

 

これは、敢えて言えば、自分勝手な思いです。

 

ただシンプルに「勝つ」ということにこだわっているのではなく

「かっこつけたい」という、言ってみれば「邪心」が入っています。

 

邪(よこしま)な気持ちが入っています。

井上先生が書いていた「こざかしいこと」です。

 

本来の目的である「試合に勝つ」ということを

大事にするからこそ

 

「最後に勝つ」

 

なのだと思います。

 

自分のプラン通りに現実が展開するわけではありません。

だから、自分が思い描いた「どう勝つか」は通用しなくなります。

 

途中の経過はどうでもいいわけではないのですが、

 

自分の最初のプラン通りでなくてもいい

 

という意味では、経過にとらわれていないです。

 

これはスポーツの試合だけでなく、

日々の私たちの周りに起こることでも同じことが言えます。

 

状況は刻々と変化します。

 

自分の当初の計画の前提とは変わってきます。

 

そのことを無視して、

 

自分の当初の計画にこだわり続ける

 

必要はないはずです。

 

「結果」を求めているからこそ、

「経過」つまり「過程=プロセス」は変化させていきます。

 

しかし、そのように「過程=プロセス」を変える「目的」は

 

「最後に勝つ」

 

ためです。

 

「最後に勝つ」ために

 

今の時点で必要なプロセスには徹底的にこだわります。

 

しかし、それすら思い通りにいかず、

また、状況が変化していきます。

 

そうなったら今度は変化させたプランにこだわり続けるのではなく

状況に適したプランに変えていきます。

 

本来の「目的」を達成することに、まずこだわる。

 

それ以外のことは色々ある思いもあるだろうが、

優先するべきは「本来の目的」を達成するために必要なこと。

 

今の「自分のやり方が正しい」ことを証明することが目的ではないはずです。

 

本来の「目的」を忘れずにいるからこそ

 

物事の選択をするときの優先順位にブレがなくなる。

 

やはり、迷った時ほど「目的」に意識を向けることが重要です。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。