「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

競い合うより、、、

以前あるセミナーに参加した時に行った演習のことをふと思い出しました。

グループに別れて、
部屋の端にある大小様々な玉を手を使わず用意してある道具だけで反対の端に全部移動する
というものでした。

講師からの指示は

「時間内に全ての玉を移動させてください」

というものでした。

簡単そうに思えたものの、

途中で落としたら最初からやり直さなければならず、

やってみると意外と難しく思ったより時間がかかりました。

そんな中でも、私のグループは一番早く玉を移し終えることが出来ました。

「やったあ!」

一番になっていい気分をグループの誰もが感じていました。

他のグループは、相変わらず途中で落としてやり直すなどもたもたしています。

最初は、自分たちが上手くいったことに優越感のようなものを感じていましたが、

そのうち何だか居心地の悪いような変な気分になってきました。

他のグループも移動し終えてきましたが、1グループだけなかなか上手くいきません。

先に終えたグループは心配そうに見ています。

このままだと時間内に終わらなそうです。

先に終えていた中の、誰かがつぶやきました。

「手伝ったらダメかな」

講師は黙ってニコニコしながら見ているだけで、いいとも悪いとも言いません。

課題は、、、

「時間内に全ての玉を移動させてください」

はっ!何人かが同時に気づきました。

そう、「自分たちの場所の玉」を一番早く終えることが求められていたのではなく、求められているのは「全ての玉」を移動させることでした。

「みんなで手伝おう!」

先に終えていた全員が残ったグループを手伝って、終了3秒前全て移動させることが出来ました。

「やったあ!!」

参加者全員が同じように「やり遂げた!」という感じになれたように思います。

自分の担当していることだけをやり遂げたより、皆が参加して全体がやり遂げた時の方が嬉しかったです。

私たちは、競争を煽られることもありますが、自然と競い合うことをしてしまいます。

「競い合う」ことで得られる「勝利」も嬉しいですが
「助け合う」ことで得られる「成果」はまた違った嬉しさがあります。

誰かに勝った喜びより、皆で得られた喜びの方が大きいかもしれません。

本来の目的を達成するために、

「競い合う」より「助け合う」

ことこそが大事なことだと感じた私の経験でした。