小さな変化を続けてみる
【小さな変化を続けてみる】
「作用と反作用の法則」というものをご存知ですか?
「運動の第3法則」とも言われています。
物理で習う基本的な法則です。
これは
何かに力を加えると(作用)、反対向きに同じ力が生じている(反作用)
というものです。
簡単に言うと
押せば押し返され、引っ張れば引っ張られる
と言うような事です。
細かく説明し始めると、わかりにくくなるので
ここらでやめておきます。
とにかく、
力を加えたら、必ず反対向きの力が生じる
という事だ、としておきましょう。
これは物理の法則ですが、
気持ち的なものでも同じようなことがあります。
私たちの日常の活動は、そのほとんどが「習慣」によって決まっています。
95%程度が無意識の習慣的な行動で占められているなどとも言われています。
「習慣」に支配されている、と言っても言い過ぎではないくらいです。
日常の活動は「習慣」によって形作られた領域の中でだけ行われています。
「新しい事を始めよう」とする事は「習慣と違う事をする」と言う事です。
これは、この習慣の領域から出て行こうとする事です。
この時、作用と反作用と同じようなことが起こります。
意識では「変えよう」と思います。
しかし、一方で無意識の世界では「変えたくない」という
逆方向の気持ちが生じています。
作用と反作用は同じ大きさの力になります。
大きい力で動こうとすればするほど、大きい力で戻ろうとします。
思い切って一気に習慣を変えようとすると、
それと同じくらいの力で元どおりの習慣に戻ろうとします。
大きく動くとその反動も大きくなるということです。
そのため、一時は変えられたつもりでも、戻る力に負けて元通りになってしまいます。
こうならないために、
ちょっとだけ変えてみる
なのです。
小さな力なら、戻ろうとする力も小さいです。
大して変わりはないから、無理なく受け入れられます。
それに慣れたら、また、少し変えてみます。
これを繰り返していけば、気がついたら大きく変わっています。
小さな変化を侮ってはいけません。
例えば、毎日1%だけ変わっていくとします。
今日が100だとしたら、明日は101になるということです。
100と101なんて大した差ではないですね。
これを半年続けたらどうなるでしょう?
半年を183日として計算すると
617.7・・・
になります。6倍以上です。
では1年(365日)続けたら、、、
3,778.3・・・
約38倍になります。
小さな変化でも続けることで、大きく変わります。
一変に大きな変化を起こして、戻ってしまうより
小さな変化を積み重ねることで、大きな変革を実現できます。
今日もお読みいただいてありがとうございます。
では、また明日。