「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

「始める力」と「続ける力」:始められない理由

【「始める力」と「続ける力」:始められない理由】

 

新しい習慣を身につけるためには

 

新しいことを「始める」こと、と

始めたことを「続ける」こと、の

 

二つの力が必要です。

 

新しく習慣にしたい行動として、

内容は同じことをするのですが、

「始める」時と「続ける」段階では

違いがあります。

 

新しいことを始めようと思うけど始められない、という場合と

始めては見るのだけれどどうも続けられない、という場合での

対応の仕方は異なります。

 

人の行動の源泉は人の本能です。

 

「行動の源泉」というと少し硬い言い方ですね。

 

簡単にいうと、人が行動する理由と言ってもいいでしょう。

 

なぜその行動をするのか、ということを掘り下げていくと

最終的には人の本能に基づいているということです。

 

人の行動の元となっている本能とは

 

「生きたい」

「知りたい」

 

の二つです。

 

このどちらかが、一つ一つの行動の大本にはあります。

 

さて、これら二つの本能はどのような時に行動につながるのでしょうか。

 

「生きたい」ということは「死にたくない」ということです。

「死」という状況を避けたい訳です。

 

つまり「生きたい」という本能は

 

「不快」「苦痛」

 

などに対した時に、それらを「回避する」行動を起こします。

「不快」「苦痛」など自分にとって嫌なことがあることで

それを避けるための行動を起こします。

 

一方、「知りたい」という本能は

 

「快」「楽しさ」

 

などを得たい訳で、それらを「追い求める」行動につながります。

「快い」「楽しい」ことなどを見つけ、それを求めて行動を起こします。

 

こうした違いはありますが、表面に現れる行動は同じものにもなります。

 

例えば、

 

「怒られるのが嫌だから」「勉強する」

 

「もっと知るのが楽しくて」「勉強する」

 

などという場合があります。

 

結果的に「勉強する」という行動は一緒です。

 

どちらの本能を刺激しても行動は起こせます。

 

しかし、何か新しいことを始める、つまり、何かを変えようとするときは

「生きたい」という本能を刺激して行動を起こす方が効果的です。

 

一般的に人は

 

「苦痛を避ける」と「楽しいことを求める」

 

を比べると、「苦痛を避ける」方が圧倒的に強いです。

 

「生きたい」の方が「知りたい」より強いのです。

 

実は、新しいことを始めるということは、

今までの習慣になれてしまった私たち(正確には、私たちの脳)にとっては

「苦痛」を感じます。

 

何も考えずに楽に行動できない、いちいち意識して行動するというのは

脳にとっては余計なエネルギーを使うことになるからです。

 

だから、

 

「現状を変えよう」

 

ということは、自分たちにとっては「苦痛」なのです。

 

すると「生きたい」という本能は「苦痛」を避けようという行動として

結局、新しいことをするのを回避することを選択します。

 

どんなに、変えた方が良いと「快」「楽しさ」を思っても

「苦痛」を避ける方を優先してしまいます。

 

これが、新しいことを始められない状態です。

 

これは「意志の弱さ」のような個人の資質によることではありません。

 

ある意味、私たち全てがしたがっている「人」の原理原則的なものです。

 

さて、このことがわかれば対応の仕方はあります。

 

「苦痛」を避けるという本能に逆らわずに対応すれば良いのです。

 

そう、もっと大きな「苦痛」や「不快」を感じることで、動くことができます。

 

例えば、

 

今、ここでこの習慣を変えなければ

明日絶対死ぬよ

 

なんて言われたら、大抵変えられるはずです。

 

実際に現実的な「苦痛」を与える必要はありません。

 

今のままでいる自分を想像してみるのです。

今のまま、全く何も変えずに過ごした5年後の自分。

(別に5年後でなくて、1年後、3年後、10年後なんでもいいです)

今のまま全く変わらない自分の将来をできるだけ

 

リアルにイメージしてみる

 

のです。

 

それは本当に自分が満足して受け入れられる自分でしょうか。

本当にそんな人生で自分は良かったのでしょうか。

そんな結末を迎えたいのでしょうか。

 

そのイメージしたものが、

自分にとって受け入れがたいものであればあるほど良いです。

 

それを受け入れられない、それを避けたいのであれば、、、

 

もうお分かりですね。

 

そう、今、行動を起こすしかないのです。

 

今日もお読みいただいてありがとうございます。

 

では、また明日。