追い込めば逃げるだけ
「心」を「鍛えよう」とすると
「心」を「追い込む」ような対応をしてしまいがちです。
辛く厳しい状況を感じるように「心」を追い込みます。
このやり方は
やらなかったら、もっとひどいことになるぞ!
と脅しているようなものです。
その状況で行動できるようになったとしても
それは脅しに屈して行動しているだけです。
これは、自発的な行動でしょうか。
主体的、積極的な行動と言えるでしょうか。
違いますよね。
人の行動のパターンは二つのパターンに大別されます。
「苦痛」を避ける か 「楽しさ」を求めるか
の二つです。
脅しに屈するような行動はこのうちの
「苦痛」を避けるパターンです。
これは本質的には
何かを避ける、何かから逃げる
という行動です。
一見、「困難に立ち向かっている」ように見えますが
実は、「もっと嫌なことを避けている」だけです。
追い込むことで困難な状況に立ち向かっていける
強い「心」を持つようになったかというと全く違います。
結局、逃げているのに強いふりをしているだけのことです。
だから、本当に自分が一人で立ち向かわなければいけない時に逃げてしまいます。
弱いままの自分をごまかしていただけです。
追い込めば「逃げる」だけなんです。
それでも逃げられないように追い込むと、、、
おそらく最悪の選択をしてしまうだけです。
困難な状況に立ち向かうために必要なものは一体なんでしょうか?
それは「勇気」です。
必要なことは「勇気」を出すことです。
相手に対して必要なことは「勇気づける」ことです。
一般によく行われている「追い込む」ようなことは
殆どが「勇気をくじく」ことばかりです。
「心を鍛える」と言いながら、全く逆のことをしているのではないでしょうか。
今日もお読みいただいてありがとうございます。
では、また明日。