「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

望んでいることと反対のことをしてしまう

【望んでいることと反対のことをしてしまう】

 

「出来ない社員を何とかしたい、、」

 

企業の経営者やそれなりの立場の方から

そんなご相談をいただくことがあります。

 

時には、実際にその「出来ない社員」の方と

直接お会いして話を聴くこともあります。

 

その上で、

どうしたらいいかをアドバイスしてほしい

ということです。

 

「今までいろんなことを試してきたが、

 どれも上手くいかない」

「やっぱり、ダメなやつなんでしょうか、、、」

 

こんなことを考えているようです。

 

さて、その「出来ない」と言われる社員の方と

実際にお会いしてお話を聴いてみると、

そこまで出来ないようにも思えません。

 

1時間程度お話を聴いただけですから

全てをわかったわけではありません。

 

しかし、言われているほど

能力や性格に問題があるようには思えません。

 

今は出来ていないこともあるのでしょうが、

普通に出来るようになるだろうと感じます。

 

ご相談いただいた方にそのようにお伝えすると、

大抵の場合、はこんな反応が返ってきます。

 

「いや、そんなはずはない」

「今まで散々試してきたけど、全然変わらないんですよ」

 

といった感じで、

いかにその人がダメな社員であるか

を説明しだします。

 

実は、この段階で既におかしなことになっています。

 

本当は「出来るようになってもらいたい」と思っていたはずです。

 

それなのに「できるようになると思います」ということに対して

 

「いや、そんなはずはない」

「出来るようにならない奴なんだ」

 

ということを力説しています。

 

さて「本来の目的」はなんだったんでしょうか?

 

「相手が出来るようになってもらうこと」でしょうか?

 

それとも

 

「出来ない奴だという”自分達の判断”が正しかったと証明すること」なのでしょうか?

 

本当は「相手の成長を願っていた」はずなのに

実際にしていることは

「あいつは成長できない奴だということを認めさせよう」

としています。

 

別に、今までの対応の仕方や関わり方を私が否定している訳ではありません。

「相手はできるようになる可能性は十分にある」ということを

私は言っているだけです。

 

ムキになって、あいつらはダメだ!と力説されたりする方も時々います。

 

どうして、こんなことになってしまうのでしょう?

 

人は「自分が正しい」と思いたいです。

 

相手に対して、

「こいつはダメな奴だ」

と判断した後は、

 

この判断が正しい、

 

と無意識に思い込んでしまいます。

 

相手が本当に出来るようになってしまうと

今までの自分の判断が間違っていたことになってしまいます。

 

自分が否定されたように無意識に感じてしまいます。

 

繰り返しますが、人は自分を否定したくはありません。

 

だから

相手の成長につながるようなことをした

としても、結局

 

相手の上手くいかないことを見つけたり

 

場合によっては、

 

相手が上手くいかないように仕向けたりしてしまいます。

 

これを自分でも気づかないうちにしてしまいます。

 

これが「自己正当化の罠」にはまった状態です。

 

これ、とっても厄介です。

 

こうならないためにも、

 

常に、自分の本来の目的は何か

 

ということを振り返り意識することは大切です。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。