「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

「危機意識」が問題なのだろうか?

【「危機意識」が問題なのだろうか?】

 

「危機意識を持ってもらいたい」

「危機意識を持たせたい」

 

こんな言葉を聞くことがあります。

 

変わらないといけないのに、中々変わらない

 

そんな状況の中で上の立場の方が下の立場の方に

このようなことを求めます。

 

「危機意識」は「生きたい」という欲求からくるもので

その意味では行動するときの原動力としてのパワーは大きいです。

 

だから、何かを変えようとする時に

「危機意識」が刺激されると

「行動」につながりやすいです。

 

「もうこのままじゃダメだ!」

「今動かなかったら本当におしまいだ!」

「これをやらなかったら次はない!!」

 

こんな気持ちになれれば、誰だって「本気」で動きます。

 

さて、私はこうした

 

「危機意識を高めてほしい」

 

というご相談には、いつも違和感を感じます。

 

それは、

 

「危機意識が本当に問題の本質なのだろうか?」

 

ということです。

 

これはいくつかのポイントがありますが、

今日は一つだけお話しします。

 

「危機」を感じれば「危機意識」は誰だって持つことができます。

 

「危機意識」が「ない」「乏しい」ということは

 

そもそも本当に「危機」なのか

 

ということです。

 

確かに、経営など上の立場の方からすると

 

「このままでは未来はない」

 

と思える「危機的な状況」ではあるかもしれません。

 

しかし、それ以外の方々にとってみた場合、

それは「危機」として感じられるものではないかもしれません。

 

下の立場の人たちからしたら、全く関係ないように思えているわけです。

 

だから、自分(経営)と同じような

「危機意識」

を持たせないといけないんじゃないですか!!

 

なんて、思う方もいるでしょう。

 

しかし、ここで私は引っかかります。

 

皆が同じ危機意識を持てるのであれば、

今の「経営者」は必要ないんではないか。

 

必要ない、は言い過ぎかもしれませんが、

今の経営者であり続ける必要はないように思えます。

 

なんで皆に「危機意識」を持ってもらいたいのか

ということを考えてみると、、、

 

自分が思うように周囲の人間が動かない

自分が期待しているように動いていない

動いていても「本気」で取り組んでいるように思えない

 

こんな状況が変わらないことに

 

自分が感じているような「危機意識」を

相手が感じていないからだ

 

と結論づけていないでしょうか。

 

もちろん、その側面もあるかもしれませんが、

自分ではなく相手に責任を求めています。

 

いわゆる「他責」になっています。

 

現象として起きていることは

 

自分の期待通りの動き方をしていない

 

ということです。

 

もっと正確に言えば、相手が

 

「目的」に沿って「目標」を達成するための

「行動」を「本気」で実践していない

 

ということです。

 

相手がこちらの思うように動いていない場合は

そう動かない相手なりの理由が存在します。

 

しっかりと「目的」が共有され、

「目標」も明確であるにも関わらず、

「行動」がされていない

 

とするならば、何か「行動」を阻害するものがあるはずです。

 

それが何かを見極め、そうしたものを取り除き

相手が本気で行動できるように、

自分がどのようにポジティブな影響力を発揮するか

 

が、本当は取り組まなければいけない問題です。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

 

では、また。