「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

問題はどちらにあるのか?

【問題はどちらにあるのか?】

 

私たちは何かうまくいかないことがあると

 

何故、うまくいかないのか

一体、何が悪いのか

 

という問いかけをします。

 

うまくいかない原因を見つけ出し、

現状を改善していこうとします。

 

決して間違った考え方や対処の仕方ではありません。

 

しかし、必ずしも有効でないこともあります。

 

特に、人が関わる問題に関しては、

こうした原因を探るやり方は

気をつけないといけないことがあります。

 

それは、意図せずして多くの場合、

 

犯人探し、責任追及

 

となってしまうことです。

 

確かに、何か問題を起こしてしまったことに

関わっているキーとなる人はいるでしょう。

 

では、その人だけに100%全ての責任があるか

というとそうとも言い切れません。

 

関わっている全員が何らかの責任はあるものです。

 

しかし、「犯人探し」や「責任追及」は

 

「主犯」や「1番の責任者」を見つけ出そうとします。

 

そして、その人に責めを負わせようとしてしまいます。

 

このようなことをしても、本当に問題が解決するのでしょうか。

 

多くの場合、そうなっていない気がします。

 

こうした場合、関わる人は皆、

自分が犯人だと言われたくありません。

 

だから、自分以外の人の問題点を探して見つけようとします。

そして、誰から見ても問題だと思える人を

問題の原因として糾弾します。

 

確かにそれは間違っていないかもしれません。

 

でも、本当に問題は「その人」にあるのでしょうか。

 

例えば、能力的にも今ひとつで、性格も自分勝手で協調性がなく、

余計なことばかりする人がいたとします。

 

その人のせいで、いつも周囲の皆が迷惑を感じています。

全体の仕事もそのせいでうまくいかなかったとします。

 

この組織ではうまくいかない原因を「その人」に求めます。

「その人」を何とかしなければ、と思います。

「その人」を何とかして変えようとします。

自分たちの手に負えないと思うと、外部の人の助けも借りて

とにかく「その人」を変えようとします。

でも「その人」は変わりません。

 

とうとう「その人」を組織から追い出してしまいます。

そして、代わりにもっと有能な人を雇い入れます。

 

これで、一旦、問題は解決したように思えます。

しかし、しばらくすると別の人が問題になってきます、、、

 

こんなこと、実際にあったりします。

外された「その人」は別の組織で実に良くやっている場合もあります。

 

だとしたら、組織から外された「その人」が「問題」だったのでしょうか。

 

「その人」自体が「問題」だったとしたら、

どこに行っても「その人」は問題であるはずです。

 

しかし、もしそうでない場所があるとしたら、

本当の問題は「その人」にあるのではないとも考えられます。

 

明らかに適切でないことをする相手がいた場合、

問題はその相手にある、と私たちは考えます。

 

しかし、もしそうでないとしたら、、、

 

自分たちの関わり方が相手の言動に影響を与えているとしたら、、、

相手がそうせざるを得ないように知らず知らず自分たちが仕向けていたとしたら、、、

 

果たして、問題はどちらにあるのでしょうか。

 

関わる相手に問題があると感じる時、

それは自分自身を改めて見つめ直すチャンスなのかもしれません。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。


では、また。