「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

脳の不都合な仕組み

【脳の不都合な仕組み】

 

私たちの脳には「報酬系」と呼ばれる神経回路があります。

 

この「報酬系」とは、自分にとって心地よいことが起きた時に活性化します。

報酬系が活性化するとのないホルモンのドーパミンが分泌されます。

ドーパミンは脳内麻薬とも言われることもあり、

このドーパミンが分泌されることで、私たちは「快感」を感じます。

 

この「報酬系の快感」が、私たちのとってとても大きな行動の動機となります。

 

この「快感」を得たくて、何らかの行動がやめられなくなっていきます。

良い捉え方をすれば「習慣化」ですし、

違う見方をすれば「依存症」とも言えます。

 

例えば、

 

甘いものを食べると「幸せ」な気分になります。

この時、報酬系が活性化して「快感」を感じます。

すると、今度はこの「快感」を感じたくて、甘いものを食べる。

 

こうして、「甘いものを食べるのがやめられない」状態になっていきます。

 

さて、この「報酬系」はその名の通り

「報酬」が得られた時に活性化します。

 

何かをもらった時、

褒められた時、

良い結果が出た時、

 

など、自分が嬉しいとか楽しいと感じられる時に活性化します。

 

しかし、「報酬が得られた時」だけに報酬系は活性化するのではありません。

それ以外にも報酬系が活性化することがわかっています。

 

それは、

 

「報酬が得られそうだと感じている時」

 

です。

 

例えば、

 

「結果が出る」という期待だけで、脳の報酬系は機能する

 

ということです。

 

簡単に言うと、実際に結果が出ていなくても

 

「結果が出るかもしれない」と思えるだけで「快感」を感じてしまう

 

ということです。

 

これが、実際の行動につながれば良いのですが、

この「期待感からくる快感」は「実際に報酬を得た時の快感」より強いこともあるそうです。

 

この脳の仕組み自分にとって、大変に不都合だと思いませんか?

 

実際に「結果を出す」より、「結果が出そうだ」の方が心地よいのです。

 

この「心地よさ」に満足感を感じてしまうようになると、

実際の行動に繋がらないのです。

 

結果が欲しいのに、

結果が手に入りそうだとわかったらそれで満足してしまうんです。

 

何かの結果が出ない時、

人は結果を出すための「やり方」を探し求めます。

 

その気持ちが強ければ強いほど、

これをやれば大丈夫そうだという「やり方」を見つけた時に

脳の報酬系が活性化してしまいます。

 

まだ結果を出すための行動をしていないのに、

「やり方」を学んだだけで満足してしまうのです。

 

満足してしまうと行動に移らなかったり、

ちょっとやってすぐに結果が出なそうならやめてしまいます。

 

結局、結果は出ないので、また別の「やり方」を求め始めます。

 

そして何か新しい「やり方」を見つけます。

それに満足を感じ、行動しない、結果がでない、、、

 

こんな悪循環に陥ってしまいます。

 

これだ!と思って始めたけど続けていないこと

今度こそ、と思って思い切って購入したけど開けていないテキストや参考書

 

そんなものに心当たりがありませんか?

 

私は大ありです。

積まれたまま開かれたことのない本が沢山あります。

 

結局、自分でも無意識のうちに、

「やり方」を手に入れるだけで満足してしまっている状態かもしれません。

 

この報酬系の働きは、誰しも持っているものです。

単に「意志の強弱」などの問題ではありません。

 

この私たちに備わっている機能を理解して

それを自分の望む方向に向けて使うこともできるはずです。

 

そこが

 

「良い習慣を身につける」のか

「悪い習慣に依存したままでいる」のか

 

の違いになります。

 

どちらを選ぶかは自分で決められます。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。