「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

失敗の本質とは、、、

【失敗の本質とは、、、】

 

「失敗の本質とは「過去の成功体験」である」

 

もう随分と前のことですが、

おそらく、私がまだ会社員だった頃に研修か講演で聴いた言葉です。

 

当時、一橋大学の教授だった野中郁次郎先生の言葉だったように思います。

 

この言葉はなぜか、ずっと心に残っています。

 

2年ほど前に、こんな事がありました。

 

仕事である企業の管理職の方々とミーティングをしていた時の事です。

 

何かのきっかけで若い部下たちとの接し方(指導の仕方)の話になりました。

 

「自分たちの頃は、この程度のこと当たり前だったのに、、、」

「昔のやり方がちっとも通用しない、、、」

「そんなんだから、最近の若い奴らは頼りない、、、」

「昔だったらそんなんじゃ全く相手にされないよな、、、」

 

自分たちが上司から受けてきて指導方法と同じことを

今の自分たちが行うと上手くいかないという話になりました。

 

どちらかというと、

自分たちのやり方についてこれない

若者たちを非難するような話になりました。

 

ほとんどの参加者がそのことに共感し、

話が盛り上がっていた時に

それまで黙っていた一人の方が口を開きました。

 

「そのやり方で結果が出てないんですよね?」

「だったら、なんで「やり方」変えないんですか?」

 

言われた皆さんが「ハッ!」とした顔をしていたのを鮮明に覚えています。

 

そうなんです。

 

気をつけていないと、こうした事がよくおきます。

 

私たちは自分たちが経験してきた事を

無意識に「正しい事」だと信じ込んでしまいます。

 

ましてや、

そのやり方で上手くいった経験などがあると尚更です。

 

自分たちの「やり方」こそ「正しいやり方」で

その「やり方」が通用しないとしたらその相手が間違っている。

 

こんな風に思ってしまいがちです。

 

「失敗」に理由があるように

「成功」にも理由があります。

 

なんらかの条件が揃っているので、上手くいっただけです。

 

条件や状況が変われば、

必ずしも同じ「やり方」で上手くいかない方が当然です。

 

その時々の状況や条件に合わせて「やり方」は違っておかしくありません。

 

一つの「やり方」を突き詰めて、極める事もあるでしょう。

しかし、上手くいかない「やり方」を突き詰めても

上手くいかないことが積み重なるだけです。

 

間違った努力を重ねても、結果は得られません。

 

ただ「頑張る」のではなく、

本当に必要なことをやりきることが大事です。

 

自らを振り返り、

場合によっては今までの自分のやり方すら捨て去って

新しいやり方に取り組んでみる。

 

「成功」も「失敗」も単なるその時の「結果」でしかありません。

 

起きた瞬間にもう「過去のもの」です。

 

これから、自分の望む結果を得るために

常に経験から学び、必要なら変わることも厭わない。

 

そんな自分でありたい、と思っています。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。