「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

報酬が意欲を低下させる?!

【報酬が意欲を低下させる?!】

 

今週の私のテーマは

「モチベーションのクラウディング・アウト」に関することです。

 

「モチベーションのクラウディング・アウト」とは聴き慣れない言葉です。

今日は、まずこの「モチベーションのクラウディング・アウト」について書きます。

 

本当は昨日書くつもりでいましたが、一日遅れてしまいました。

 

さて、「モチベーション」とは

 

「やる気」「意欲」「動機」など

 

の意味で使われますね。

 

一方、「クラウディングアウト」とは

クラウドアウト(croed out)」からきている言葉です。

 

クラウドアウト(croed out)」とは

 

「空間やスペースがないために、押し出される」

「締め出される」

 

といった意味合いで使われます。

 

では「モチベーションのクラウディング・アウト」とは何かというと

 

本来持っている「やる気」や「意欲」が

「何か別のもの」によって失われてしまう

 

ということを意味しています。

 

自分の中にある「やる気」や「意欲」が「別の何か」に押し出されて

自分の中からなくなってしまう(=「やる気」や「意欲」がなくなる)

 

ということです。

 

「やる気」や「意欲」を押し出してしまう「別の何か」とは何か?

 

この「別の何か」とは

 

「やる気」や「意欲」を直接的に失わせるようなもの

(例えば、酷い態度で接したり、劣悪な待遇や環境など)

 

と思われるかもしれませんが、

 

一見すると「やる気」や「意欲」を引き出すように思えるもの

 

が、本来あった「やる気」や「意欲」を失わせる事があるのです。

 

具体的には

 

元々お金ももらわず好きでやっていた事なのに

それに対して報酬をもらってしまうと

次からは報酬がでないとやる気が起きない

 

という事が起きてしまうのです。

 

心理学の研究では、そのような事が実験によって確かめられています。

 

自分のことを振り返ってみても、

確かにそのようなことはあります。

 

ただ自分が気持ちよく過ごしたいので

家の周りの掃除をしただけなのに、

妻から褒められたり、感謝されたりすると

次からは、

掃除をした後に褒められたり、感謝されないと

何となく掃除をしたくなくなってしまいます。

 

おそらくこれも「モチベーションのクラウディング・アウト」です。

 

自分がやりたいからやっていただけなのに

いつの間にか他人のために

「わざわざ、やってあげている」

感覚になっています。

 

心理学で使われている言葉を使うと

 

「内発的動機」が「外発的動機」によって失われている

 

と言えます。

 

自分の中の「やりたい」という気持ちが満たされるだけで

「達成感」や「満足感」が得られていたのに

 

外から与えられるもの(お金、評価、感謝の言葉など)が得られないと

「達成感」や「満足感」を得られなくなっています。

 

こうした「モチベーションのクラウディング・アウト」という

私たちの脳の癖については、色々な視点で考えるポイントがあります。

 

まず、私が意識したいことは

 

「自分の中でモチベーションのクラウディング・アウトを起こさない」

 

ということです。

 

明日はそのことについて書くつもりです。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。