「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

ご褒美は有効か?

新しい習慣を身につける時に、

 

最初の3日間続いたら、美味しいものを食べる

次に1週間続いたら、欲しかった〇〇を買う

 

などのように、自分で自分にご褒美をあげることが有効だと聞いたことがあります。

 

ご褒美がもらえるから頑張れる、というわけです。

 

概ねは、私も賛成です。

 

ただ気をつけなければいけないことがあります。

 

それは「目的」がすり替わってしまわないか、ということです。

 

こうした場合の「行動」を続ける目的は

 

「新しい習慣を身につけること」

 

です。

 

「ご褒美を貰うこと」ではないはずです。

 

もうお分かりですね。

 

「ご褒美を貰うこと」がなければ「行動」を続けられないリスクがあります。

 

実は、私は以前タバコを吸っていました。

 

タバコをやめたいな、と思っていた頃、仲間と賭けをしました。

1ヶ月禁煙したら

「ちょっと高級なお店で食事をおごってもらう」

というものでした。

もちろん出来なかったら私がおごることになります。

 

その1ヶ月の間、あの手この手の誘惑を断ち切り、私は賭けに勝ちました。

その食事をご馳走してもらった帰り、

友人と分かれて一人になった途端、私はタバコを買っていました。

 

結局、この時の禁煙は成功しませんでした。

 

私が禁煙できたのはふとしたことからです。

 

ある朝いつものようにタバコを買おうと思ったら、

小銭はなく1万円札しかありませんでした。

 

その時妙にお札をくずすのがためらわれました。

「まあ、いいか」

そんな風に思って、タバコを買わずに会社に行きました。

当時は会社から食券を支給されていて、昼食もそれを使ったので

その日帰るまで結局1万円札を使うことがありませんでした。

 

翌朝、せっかくだから今日もこのお札をくずさないでいてみようか。

そんな風に思って、タバコを買いませんでした。

1日目と同じくこの日もお金を使わずに済みました。

 

3日目、やはり朝タバコを買いませんでした。

この日は夜にお付き合いがありお金は使いましたが、タバコは吸いませんでした。

このままどこまでやれるか試してみようかな、、、

そんな軽い気持ちで始めて、今に至ります。

もう20年以上も前のことです。

 

毎日、家に帰ると「今日もタバコを買わなかった」ということに、ちょっとした達成感を味わっていた気がします。

 

ご褒美をもらえることで行動を続けるのを頑張れるのも事実だと思います。

しかし、これは「習慣化」にとって必ずしもいいとは言い切れないように感じています。

上にも書いた「習慣化」することが目的ではなく「ご褒美を貰うこと」が無意識のうちに目的にすり替わってしまうことと、もう一つは「ご褒美」が「例外」になってしまう危険性もあるからです。

 

いつも我慢しているから今日くらいはご褒美でやってもいいや

なんて、また元の行動をしてしまいかねないからです。

大抵、このことをきっかけに元に戻ってしまいます。

 

「習慣化」という観点から言えば、「行動」したこと、どんなに小さなことでも「決めたことが達成できた」ということで感じられる「心地よさ」「満足感」みたいなものがあるはずです。これ自体が自分にとってのご褒美そのものです。

このご褒美を大事に味わうことができれば、何か別のものに頼ることなく行動を続けられます。

 

では、また。