「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

自然に境目はない

【自然に境目はない】

 

「自然に境目はない」
「人間が作るものには境目がある
 それをガウディは悲しく思ったのではないでしょうか、、」

 

先日見た天才建築家ガウディの特集番組の中で
外尾悦郎さんが語っていました。

 

バルセロナにある「サグラダ・ファミリア大聖堂」の建築で
ある部分の色をどのようにしようかと思案している中で出てきた言葉でした。

 

これは建築中の部分の色彩をどうするかに悩んでいた時のことです。

 

自然を観てみると、きっちりと境目で色が分かれているものは少ないです。
空や海の色合いは、境界で混じり合っています。
グラデーションになっています。

 

そして、外尾悦郎さんはグラデーションを取り入れることを決めました。

 

さて、外尾悦郎さんのことやガウディの話を書きたいのではなく、、、

 

「境目」

 

という言葉が、心に残ったのです。

 

私たちが作るものには確かに境目があります。

人間の意識は「境目」を作ります。

 

「オン」と「オフ」なんて言葉で、仕事とプライベートを分けます。

確かに、仕事は仕事だし、プライベートはプライベートです。

しかし、どちらも同じ一人の人間がしていることです。

 

時間や場所で、仕事とプライベートは区切ることはできるかもしれませんが
本当にそんなに綺麗に人は分けられるものでしょうか。

 

仕事中にプライベートのことを考えたり、
プライベートで仕事のことが気にかかったりします。

 

きれいに分けられるものではありません。

それを分けようとしても無理がある気がします。

 

組織の中でも同じようなことを思います。

 

それぞれに「役割」があり、分けられてます。

もちろん、それぞれの役割に対し責任を持って取り組むことは必要です。

 

その責任だけに意識がとらわれていると、、、
何か問題が発生すると、誰の責任かを追求します。

 

しかし、誰か一人(1部署)だけの責任と言い切れるものばかりでしょうか。

関連している皆が、何らかの責任を大なり小なり持っているはずです。

 

だとしても、誰の責任かをはっきりさせ、
自分たちの問題ではないとしようとしてしまいます。

 

すると、常に問題に立ち向かうのはいつも「個」。
「個」の頑張りに「組織」が依存しています。

 

全体で達成に向けて助け合い協力し合うということが薄れてしまいます。

 

「個」の頑張りだけで「組織」をよくしていく
「全体」が協調して「組織」をよくしていく

 

どちらの方が効果的でしょうか。

考えるまでもないことです。

 

頭では皆、わかることです。
だから、協力しようなどの声は出てきますが、
実際の行動はそうならないなんてことがあります。

 

それは、自分たちが「境目」を作るという意識でいることに気づいていないからかもしれません。

 

自分には関係ないように思うことでも、
自分がちょっと何かしてあげることで、誰かが助かる、楽になる。

 

大げさなことでなくても、
自分の仕事ではないからといって見過ごしていることに
何か気づいたら、すぐにやってみる。

 

落ちてるゴミを拾う
他人の履物も揃える
開けっ放しの扉を閉める、、、

 

こんなことを意識してやってみる。

 

そんなことを続けていくことで、
自分でも知らないうちに周囲に良い影響を与え、
全体も良い方向へ向けていくことができるかもしれません。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。
  
では、また。