「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

それは誰の課題?

【それは誰の課題?】

 

ある方からこんな相談を受けました。

 

その方のお子さんはテニスの有望な選手だそうです。

ところが、最近調子を落としているそうで、

実力的に明らかに格下の相手に負けてしまう

ことが続いているとのことでした。

こんな状況において

「どうしたらいいでしょうか?」

ということでした。

 

さて、皆さんならどんなことを答えますか?

 

私は、まずこんな質問を返してみました。

 

「何を目指しているのですか?」

 

「将来は全日本レベルの選手になることです」

 

この答えに対して私が言ったのは

 

「それはお子さんの目指しているものですね」

「全日本レベルのなるかならないかはお子さんの課題です」

「あなたご自身の課題、もしくは悩みは何ですか?」

 

全ての状況はその時に必要な成長への課題を提供しています。

 

何か困難な状況と思えることを克服していくことが成長につながるわけです。

 

この場合、その状況を克服するのは本人自身でなければなりません。

 

ところが、よくあることは周囲の人間が

本人が克服する前に周囲が手を出してしまい

本人にとって問題にならないようにしてしまうことです。

 

例えば、朝いつも寝坊をする子供に対して常に親が起こしていると

いつまでたっても自分一人で起きられるようになりません。

 

朝、時間通りに起きるというのは、子供の課題です。

 

それを親が手を出してしまっては、

子供はいつまでたっても課題を克服できません。

 

つまり、いつまでたっても成長できないのです。

 

別の言い方をすれば、親が子供の成長の機会を奪っています。

 

これと同じような構図です。

 

「失敗」しないようにと先回りして

色々な準備をしておくことで

相手の成長の機会を奪ってしまうかもしれません。

 

「格下の相手に勝てない」という状況を打破するのは

子供の課題です。

 

では、親の課題はなんだったのでしょう。

 

今回の場合、色々と話しているうちに気づいたのは

 

「そんな状況の子供に対して、モヤモヤした感情でいる」ことが

自分が感じている悩みだった、ということでした。

 

そのせいで子供に対してイラついてきつく当たってしまったり

することが気になっていたのでした。

 

もちろん、子供が勝てるようになればそれで表面上は

このモヤモヤ感は消えるでしょう。

 

しかし、根本的な問題は解決していません。

 

また負けるようなことがあれば、同じことが起きてきます。

 

子供の状況に関わらず、

自分の「心を整った状態いに保つこと」が

自分の課題だとわかりました。

 

これは自分で対処していくことが可能なものです。

 

もし、子供を勝たせることが自分の課題だと勘違いしていたら

いつまでたっても見当違いのことをしていたかもしれません。

 

そして、いつまでたっても同じように自分の心を乱していたかもしれません。

 

周囲の人と関わっている時に何らかの問題を感じたら

何が自分の課題で何が相手の課題なのかを

まずはしっかりと認識することが大事です。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。


では、また。