「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

「上下」がもたらす弊害

【「上下」がもたらす弊害】

 

昨日「上下の関係」について書きました。

 

「上下の関係」は

 

「上」が「下」を支配する

「下」は「上」に服従する

 

という「支配と服従」の関係です。

 

この「上下の関係」のまま、組織の中での問題に対処しても

根本的な解決につながらないことが多いと感じています。

 

しかし、私たちは「上下の関係」に慣れています。

 

「親と子」「先生と生徒」「先輩と後輩」「指導者と選手」「上司と部下」等々

 

生まれてからずっと「上下の関係」の中で生きてきています。

 

自然と「上下の関係」になってしまうのも無理はありません。

 

「親と子」や「先生と生徒」などは、

時間と共にその「上下の関係」は薄れていきます。

 

それは「子供」「生徒」の「成長」が目的だからだと考えています。

 

「下」が成長して、いずれは「上」を超えていくこと

が「親と子」「先生と生徒」の関係での目指しているもののはずです。

 

だから、いずれはこの「上下の関係」は薄まっていきます。

 

しかし、それ以外の「上下の関係」は

いつまでも「上下の関係」であろうとする場合があります。

 

「上」の立場がいつまでも自分が「上」だと感じていたがります。

「下」も下のままでい続けようとする場合もよくあります。

 

「上下の関係」では、「上下」は「優劣」で決められます。

「上」は常に「下」より優れていなければいけません。

 

これは人間としての優劣でもなんでもありません。

何らかの基準で見た場合に「一時的に」優れているだけのものです。

 

ところが「上」が自分が「上」でい続けるために

自分の「優秀さ」にこだわりだす時があります。

 

「自分は下より優れている」と感じていたいのです。

 

こうなると

 

「上」が「下」の邪魔をする

 

というようなことが起きてきます。

 

「上」が「下」の力を発揮させないようにしてしまいます。

「上」が「下」を抑圧します。

 

なぜなら、自分を超えてしまっては困るから。

 

「優劣」というのは常に「相対的」なものでしかありません。

 

自分が「上」にい続けるためには、

周囲の人間を自分より「下」に押し込めておけば良いのです。

 

こんなことが起きてしまうと、

あっという間に組織の活力は落ちていきます。

 

これを防いだり、もしくはこの状況から脱却するためには

二つの方法があると考えています。

 

一つは、「目的」を考え直すこと。

 

「上下の関係」のままでも、活力を保てる場合はあります。

 

それは、「目的」が「下の成長」であること。

 

多くの組織で、業績など数値的なものが目標として掲げられ、

これを達成することだけが大事なことのように思われています。

 

「人の成長」はその目標達成のための「一つの手段」のような意識でいます。

だから、成長が待てなければ「即戦力」という言葉で

すでに「能力のある人」を採用したりします。

 

「人」は組織にとって「手段」でしかないのでしょうか?

 

私はそうは思いません。

 

「人の成長」もその組織の目的に含まれると考えています。

ずべての組織がそうあってほしいと望んでいます。

 

目的が「成長」であれば、「上」が「下」を抑圧する必要はありません。

「下」の成長を本心から喜び、自分を超えていくことを喜んで受け入れられます。

また、そのように振る舞える「上」自身も人間的な「成長」を続けていけるのではないでしょうか。

 

さて、組織の活力を保ったり、活性化を図るための二つ目の方法が

「横の関係」を築くことです。

 

今日はこの「横の関係」について書くつもりでしたが、

長くなりましたので明日に続きます。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。