「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

良好な関係を妨げるもの

【良好な関係を妨げるもの】

 

最近は「ハラスメント」という言葉が一般的になっていますね。

 

代表的なものに「セクハラ」や「パワハラ」があります。

 

企業や組織においても、このハラスメントが問題になっています。

その影響で研修などでも「ハラスメント」について

取り上げることが多くなっています。

 

特に、管理職層などではこうしたことへの理解が求められます。

 

一般的にこの種のものに関しては

 

法律などで決められていることを理解し、

「ケース・スタディ」などを通して

どのような言動が「ハラスメント」に当たるか

を考え、実際にどのような言動をするべきか

を学びます。

 

こうしてハラスメントの問題を発生しないようにしよう

と取り組まれていますが、実際にはどうなのでしょうか。

 

感覚的には「ハラスメント」の問題が減っているようには思えません。

 

また、別の側面として、

 

相手に何も言えなくなってしまう

 

なんてことも起きています。

 

ちょっと強い口調になっただけで

パワハラだ」

なんて言われそうな気がして、

注意したいけど、どうしていいかわからない。

 

真面目な管理職層の人ほど、どうしたらいいか悩んでいます。

 

さて、こうしたハラスメントのことだけに限らず

法律などで決められた要件を守ろうとすると

どうしても「対症療法的な対応」になりがちです。

 

一つ一つの事象に対して、対応策を考えていきます。

 

これは確かに効果はありますが、場面や状況が変わると通用しないことも多いです。

 

このやり方は、結局、終わらないモグラ叩きみたいなもので

現実的には根本的な解決につながっていません。

 

現象として起きていることは、

それを引き起こしている構造があるものです。

 

その構造に目を向けない限り、

一つが解決しても形を変えて別の問題が発生します。

 

ハラスメントの問題を起こす構造は

「組織内の関係性」です。

 

「人間関係」とはちょっとニュアンスが違います。

その土台となっている「関係性」と言っていいでしょうか。

 

相手をどのような存在として扱っているか、という点です。

 

ハラスメント的な問題が発生する根本には

間違いなく「上下の関係(性)」が出来上がっています。

 

自分と相手を常に「上下の関係」として捉えています。

 

「上下の関係」が成立するための前提は、

「上は下より優れている」「下は上より劣っている」

という「優劣」です。

 

この関係性の本質は「支配と服従」です。

 

優れた「上」が劣っている「下」を「支配」する

劣っている「下」は優れている「上」に「服従」する

 

こうした構図になっています。

 

「支配と服従」ですから、「パワハラ」が起こるのが普通です。

 

組織のメンバーが、特に上位にある人たちが

 

無意識にでもこの「上下の関係」でしか考えていない場合、

 

表面的な言動を規制したとしても「ハラスメント」の問題は解決しません。

 

では、どうしたら良いのか?

 

「上下」ではない「横の関係」を築くこと

 

が遠回りのようで、根本的な解決につながります。

 

この「横の関係」については、明日また書くことにします。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。