「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

「心を整える」その4:「認知」を変えればいいのか??

【「心を整える」その4:「認知」を変えればいいのか??】

 

「心を整える」の4回目です。

 

「心の状態」が「活動の質」を決めること

「心の状態」=「気分」「感情」「気持ち」は自分(の認知)が決めていること

「出来事」自体には「意味はついていない」こと

 

などをお伝えしてきました。

 

「心の状態=気分や感情」が生じる仕組みは

簡単に書くとこのようになります。

 

「出来事」「心の状態」(気分、感情、気持ち)

 

ではなくて、

 

「出来事」「認知」「心の状態」(気分、感情、気持ち)

 

です。

 

「出来事」が直接「心の状態」を決めるのではなく、

「出来事」を自分の「認知」がどう受け止めたか(意味をつけたか)が

「心の状態」を決めている

 

ということです。

 

これが「心の状態」つまり「気分」「感情」「気持ち」が生じるメカニズムです。

 

さて、このような形で「心の状態」が決まってくるとしたら、

「心(の状態)を整える」ためには、どんなことが考えられるでしょうか。

 

よくあるやり方の一つが

 

「気にしない」

 

ということです。

 

自分の心を乱すようなこ出来事があったとしても

 

「気にしない」とか

「意識しない」とか

「忘れる」とか

 

しようとすることです。

 

「そんなこと気にするなよ」

 

なんて、他人から言われたこともあるかもしれませんね。

 

確かに、気にしなければいいのでしょうが、

 

本当に気にしないでいられるでしょうか、

本当に意識しないようになれるでしょうか、

本当に忘れられるでしょうか。

 

長い時間が経てば、それも可能かもしれませんが

気になった次の瞬間に「気にしない」ようにはなれません。

 

「気にしてない」なんて自分では言いながら、

実は「気になっている」なんてなってしまいます。

(本当はものすごく気になっていたりします、、、)

 

結局、こうした「気にしない」的な対応方法は

あまり「心を整える」ことには効果的ではありません。

 

では、「認知」を変えるのはどうでしょうか?

 

ある出来事に対して「嫌なことだな」と感じても

 

「これも見方を変えれば嫌なことじゃない」

「これも自分いとってはきっと意味がある」

 

なんて、思い直す、考え直すことならばどうでしょうか?

 

自分の「認知」を

マイナスやネガティブな意味を見つけ出すことに使うのではなく

プラスやポジティブな意味を見出すことに使おう

という対応方法です。

 

自分の「認知」を変えてしまおう、という対応ですね。

 

「心(の状態)を乱す」ような感じ方そのものをしない

 

ようにしようとしています。

 

これが、いわゆる

 

「プラス思考」「ポジティブ思考」

 

と言われるものです。

 

これだったら、、、確かに効果があります。

 

「心が乱れた状態」は、例えば、

 

「イライラする(怒り)」

「焦っている」

「落ち込む」etc

 

というようないわゆる「負の感情」になっています。

 

これは、そもそもの「認知」が出来事に対して

「マイナス」「ネガティブ」な意味を見出しているからです。

 

だとしたら、「認知」が「プラス」「ポジティブ」にしかならなければ

そこから生じる感情も「プラス」や「ポジティブ」なものにしかなりません。

 

とても、良い解決方法のようです。

 

確かに、

 

効果的ではありますが、

実用的かというと、、、

 

ちょっと問題がありそうです。

 

なぜならば、、、

 

本当に「認知」を変えられるのか

 

という問題です。

 

理屈では「認知」を変えればいい、ということはわかります。

でも、それが本当にできるのか、ということです。

 

些細な出来事なら、それも出来るかもしれません。

 

例えば、

 

道を歩いていたら、雨が急に降ってきた!!

 

なんて時に、

 

「なんで雨なんか降るんだよ」なんて嫌な気分の感じても

 

「まあ、これくらいなことでイライラしてもしょうがないし、、」

「雨も降ってもらわないと困るよな」

「雨のおかげで水不足の心配もないし、、」

 

くらいは思えるかもしれません。

 

でも、そんなに簡単にはいかないことも多いと思います。

 

例えば、誰かに(親や上司など)に「怒鳴られた」としましょう。

 

確かに自分のことを思って言ってくれたのかもしれないけど

 

「あの言い方はないよな」

「もっと別の言い方があるだろう」

「やっぱり納得できないや」

 

なんて感じてしまうかもしれません。

 

「プラス」「ポジティブ」に捉えた方がいいことはわかっているけど

 

「やっぱり無理!」

 

なんて感じることも多いです。

 

こうした「プラス思考」「ポジティブ思考」を

簡単に出来る人もいるでしょうが

少なくとも、私は無理でした。

 

また、よく考えると矛盾しています。

 

意識して「プラス」「ポジティブ」に考えようとすることは

そもそも自分の認知が「マイナス」「ネガティブ」だからです。

 

つまり、常に「マイナス」「ネガティブ」からしか出発してません。

 

「プラス思考しています」

「ポジティブ思考しています」

 

というのは、本当は

 

「マイナス」だし「ネガティブ」

 

だからです。

 

意識していればいるほど、

自分が「マイナス」「ネガティブ」だ

と自分に言い聞かせているようなものです。

 

結局、頑張って自分の「心を整えよう」とするけど

いつまでも「心が乱れる状況」から離れられていないのです。

 

さあ、こうなるともう手詰まりかもしれません。

 

結局、

自分で「自分の心を整える」なんて

とっても難しい特殊技能で

普通の人間には無理なんじゃないか、、、

 

そんな風に感じてしまうかもしれません。

 

でも、そんなことはありません。

 

実は、多くの人が無意識いやっていることにヒントがあります。

では、それは何か?

 

長くなるので明日以降に続きます。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。