「心を整える」その6：「基本であり、最も重要なこと」
【「心を整える」その6：「基本であり、最も重要なこと」】
さて、「心を整える」の６回目です。
今日から、実際に私が学び実践している
「心を整える」方法をお伝えしていきます。
もしかしたら、
さっさと方法（やり方、スキル）だけ教えてくれ
と思っていた方もいるかもしれませんね。
もったいつけたようですみません。
ただ、単に方法（やり方、スキル）をお伝えするよりも
その前提としてお伝えしておきたかったのです。
「心は状態として存在しているだけ」
「心は鍛えられるものではない」
「出来事が心の状態を決めているのではない」
「自分の『認知』が心の状態を決めている」、、、、等々
のことを理解したからこそ、
私は、これからお伝えする方法（やり方、スキル）を
曲がりなりにも身につけることができたと思っています。
それでは、具体的にまず何から始めるかをお伝えします。
まず、身につけてほしいことは
「気分（感情、気持ち）に気づく」
ということです。
自分が今この瞬間、
「どんな気分・感情・気持ちなのか？」
に明確に気づけるようにすることです。
さあ、皆さんは今
「どんな気分（感情、気持ち）ですか？」
慣れていないと、はっきりとは言葉にならないかもしれません。
それはそれで良いです。気にすることではありません。
はっきりとした言葉で表現できなくても、
どちらかというと気分いいかな、、、
悪くはないかな、、、
あんまり良くはないな、、、
ぐらいならわかるんではないでしょうか。
それで十分です。
この
「気分（感情、気持ち）に気づく」
ことが「心を整える」ための一番基本的なことであり、
また、最も重要なことです。
これが自然とできるくらいに身につけられれば、
それだけで免許皆伝と言っていいくらいです。
なぜ、そんなに重要かというと
私たちは普段、
自分の気分（感情、気持ち）に気づいていない
からです。
そんなことない！
と思われるかもしれませんが、そうなんです。
自分の気分（感情、気持ち）が生じた瞬間に気づいていないのです。
後から振り返ると、どんな気分だったかはわかりますが、
「その気分になった瞬間」には気づいていいません。
気分（感情、気持ち）は無意識に生じています。
自分で意識して、気分（感情、気持ち）を作り出している訳ではありません。
この「無意識に生じている」というところがポイントです。
無意識だから、そのまま気づかずに活動してしまいます。
もし「心が乱れた状態」だったとしても気がついていません。
そうするとその時の「活動の質」が落ちてしまいます。
そのことに気づかないまま、活動してしまうのです。
「無意識にしていること」はそのままでは変えようがありません。
「無意識でしている」ということを「意識に上げる」ことで
それを変えることが初めて可能になります。
だから
「自分の気分（感情、気持ち）に気づく」
ことが必要なのです。
これは、誰でもできることです。
先にも書きましたが、
「今、どんな気分（感情、気持ち）？」
と問いかけられれば、誰でも気づきます。
つまり「気づく力」は誰でも持っています。
それを使うことを習慣にするだけです。
今までは、
自分の気分（感情、気持ち）に意識を向けることなく
ただ活動していました。
それを、活動する前に（何かをする直前に）
まず、気分（感情、気持ち）に気づいてから
実際の活動をする
というように変えるだけです。
決して難しい話ではありません。
やろうと思えば、誰でもできることです。
これを自然とできるまで、つまり、習慣になるまで
繰り返し、繰り返し行うだけでOKです。
「気づく」だけで本当にいいのだろうか？
「心を整える」ための、何かをしなければダメじゃないのか？
なんて、考えてしまうかもしれませんね。
色々思うところはあるかもしれませんが、
まず、明日、やってみてください。
とにかく、どのようなことであれ、
何かをやる前に、「気分（感情、気持ち）」に気づいてみてください。
すると、何かわかるかもしれません。
頭だけで納得しようとする前に、
とにかく試してみてください。
実際に自分がやってみて感じてみる（体感する）ことで
わかる何かがあります。
理屈は後からで構いません。
「心を整える」方法（やり方、スキル）を身につけたいのなら
まずは、実践が一番重要になります。
やってみた結果を振り返りながら、理屈は学べば良いです。
明日一日、実践してみてください。
それを踏まえた上で、次に進んでいきます。
今日もここまでお読みいただきありがとうございます。
では、また。
