自律的な成長を促す場
【自律的な成長を促す場】
研修後の実践をフォローするために、
グループ単位でのミーティングを実施することがよくあります。
フォローする期間は3ヶ月~6ヶ月を一つの目処にしています。
この3ヶ月~6ヶ月というのは、
新しい習慣が身につくための期間
としての目安です。
さて、今日はこの習慣化に要する期間のことではなく
こうしたミーティングをやりながら、常々感じていることを書きます。
こうしたフォローのミーティングは
私から何かを教える、ということはほとんど無く
一人一人が自分の実践を振り返り感じたことや気づいたことを話し、
それに対し他のメンバーから感じたことを伝え合う
ということをするだけです。
何も知らずに見たら、
ただ集まって雑談をしているようにも見えるかもしれません。
実際、堅苦しい雰囲気では無く本当に気楽な座談会みたいなものです。
しかし、これには大きな意味があります。
この場で行なっていることは
「自己開示」と「フィードバック」
なのです。
「自己開示」:自分のことを素直に話す
「フィードバック」:他者からどう見えているか、感じられるかを伝えてもらう
この二つがしっかりと出来ると、
びっくりするくらい「気づき」が生じやすくなります。
ただ話し、ただ聴くだけで、
何かに気づき、自分を変えていくきっかけを見つける
ことが起きてきます。
自分も他人も気づいていなかった新たな「可能性」が見えてくることがあります。
まさに自分の変化=成長に繋がっていきます。
「変化」=「成長」が自律的に行われていきます。
確かに他者からの「フィードバック」があります。
場合によっては「アドバイス」に近いことも出てきます。
しかし、これはまず最初に「自己開示」、
つまり「自分が話す」という自分の行動がなければ
出てこなかったものです。
自分が行動を起こすことにより、変化を自分で起こしているのです。
自分の成長のきっかけは自分で作り出せるのです。
その成長を更に効果的に促進させることが自然と行われています。
その場にあるのは「評価」ではありません。
お互いの間に自然と生まれているのは「共感」です。
決して良いとか悪いとか「評価」をする訳では無く
話を聴いて、
「それ、わかるなあ、、、」
「自分も同じようなことがあるよ、、、」
「おんなじこと感じてます、、、」
などと自然と「共感」を伝えあいます。
そうした「フィードバック」をもらった人は、
「共感してもらえて、元気になれた」
というようなことを感想として伝えてくれることが多いです。
どうやら人に力を与えるのは
「評価」では無く「共感」
かもしれません。
というより、私は「共感」こそが
相手を勇気づけ、相手に力を与えることだ
と確信しています。
批判や批評をするよりも
本当に相手を行動に導きたいのなら
まずは「共感」を伝えあえる場を作ること
が近道かもしれません。
今日もここまでお読みいただきありがとうございます。
では、また。