「習慣化」でうまくいく〜二つの「トトノエル」の実践

何事でもうまくいくための「習慣」を身につけるために、私が日々実践していることを中心にお伝えします。

どこに焦点を当てているか

【どこに焦点を当てているか】

 

二人の方から同じような話を聴きました。

 

自分の行動を振り返った時に気がついたことを話してもらいました。

 

上司の立場で部下と接している時に

高圧的で威圧的な態度で接していること

 

に気がつきました。

 

これは自分が若かった時に上司からされていたことと同じだ

 

ということにも気がつきました。

 

その当時はそれが嫌で嫌でたまらなかった。

その上司のことは本当に嫌いだった。

 

そんなことも思い出しました。

 

それぞれ別々のタイミングでそんな話を聴くことがありました。

 

ここまでは本当に全く同じような話でした。

 

しかし、その後が全く違いました。

 

二人とも、同じように

 

自分が嫌いだった人と同じようなことをしてしまっている

 

ということに気がつきました。

 

一人の方は、

 

あんなに嫌っていた人と同じことをしている。

なんで自分はそうなんだろう。

全く何もできていない。

自分はダメだ、、、、

 

と暗い方に向かっていってしまいました。

 

もう一人の方は

 

あんなに嫌っていた人と同じことをしている。

本当はそんなことしたくなかったはずだよな。

気をつけないとまた同じことをしてしまうな。

よし、これからは全く反対のことをするようにしよう!

 

と、先ほどの方とは全然違う反応でした。

 

この二人の違いはどこからくるのでしょうか。

 

性格や考え方のクセが違う、と言ってしまえばそれまでですが、

私はこんな風に感じました。

 

「意識の焦点の当て方が違う」

 

同じような事実に気づいた時に、

その事実が決して自分が望む状態ではなかった時に

 

原因に意識が向かうのか

目的に意識が向かうのか

 

が違っているように思えます。

 

前者の方は「原因」、後者の方は「目的」に向いていました。

 

うまくいかない時、成果が出ない時、結果が出せない時、、、

そんな時に「なぜ、そうなってしまったか」と「原因」を考えることは多いです。

 

当たり前にそのようなことをしているかもしれません。

 

それがダメだと言うつもりはありません。

しかし、「原因」がわかったとして、

そこから先につながっていかないこともあります。

 

例えば、先ほどの例でも

 

自分が嫌だったことと同じことをしている。

でも、自分が下の立場の時にそうした扱われ方しかしていないから

自分が上になっても、結局、同じようなやり方しかできない。

知識として、そうではないやり方を知っても、

結局、無意識に同じことをしてしまう。

経験したことを結局繰り返してしまうんだ、、、

 

こんな風に考えてしまっていました。

 

経験=既に起きたこと、は変えようがありません。

そのせいで、今がこうなっている、と捉えてしまうと

ここから先も何も変えようがありません。

 

常に「原因」に焦点を当ててだけいると、このようなことになりがちです。

 

昔の自分もそうでした。

 

しかし、「目的」に焦点を当てるとこれが違ってきます。

 

自分が嫌だったことと同じことをしている。

本当はどうしたかったんだっけ。

本当はどのようになりたかったのだろう。

 

こんな風に考えます。本来の「目的」に意識を向けていきます。

 

こうすると、自然と

 

「そうのためにはどうすれば良いだろうか」

 

と考えることができます。

 

「できていない」という事実に対しても

 

「原因」を探るのか

「目的」を問い直すのか

 

によって、その後の行動は全く変わってきます。

 

「今できていない」ということの良し悪しを評価する

 

のでなく

 

「とにかく目的を達成する」ためにやり続ける

 

という態度が、最終的に成果につながります。

 

自分の意識をどこに向けているか、焦点をどこに当てるか

で自然とその後の考え方や行動も変わっていきます。

 

今日もここまでお読みいただきありがとうございます。

  

では、また。